...這奴(しゃつ)が夢中で泳ぐ処を...
泉鏡花 「海の使者」
...林はもう夢中であった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...私は皆が止めるのもきかないで夢中で飛び起き...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...たけは私の教育に夢中であつた...
太宰治 「思ひ出」
...私は夢中で太子の手を握り返した...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...夢中で身をもがくばかりであったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「それから一切夢中でしてね...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...藤三は殆んど夢中であった...
富田常雄 「刺青」
...正夫はもう夢中で...
豊島与志雄 「霧の中」
...無我夢中で殴りつけた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...無我夢中で駈けて行く中に...
中島敦 「山月記」
...無我夢中でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隱れん坊に夢中でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その時は夢中でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時借りのタキシードが皺になるのも厭わずいきなり鶴子をすッとこ脊負いにすると一切夢中で有明荘へ取って返し始める...
久生十蘭 「魔都」
...ツェルトごと無我夢中で仰向けざまに雪の中を転がり廻ったのである...
松濤明 「春の遠山入り」
...三四枚くらゐを夢中でやつて了つてこれは少し早口だと思ひ...
室生犀星 「京洛日記」
...おなじく後伏見も花園上皇も、馬には馴れぬお身を、ここまでは、夢中であったが、「もう鞍ズレに耐えぬ」とのお訴えで、いずれもここで輿(こし)となった...
吉川英治 「私本太平記」
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