...この話をどんなに夢中できいたことでしょう...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...でも三少年は夢中で踊っている...
海野十三 「火星探険」
...室内の機械を調べるのに夢中であった...
海野十三 「火星兵団」
...夢中で飛び出して...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...増二郎は殆んど無我夢中で駆け廻った...
豊島与志雄 「崖下の池」
...夢中でこの家にのがれてまいりました...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...ことに熊谷とくると夢中でございます」「そうですか」「しかし...
中里介山 「大菩薩峠」
...曉方夢中で小用にでも起きたところを曲者に當身(あてみ)を喰はされ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夢中で渚まで駆け...
久生十蘭 「海豹島」
...無我夢中で足を藻掻(もが)いた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...しかし夢中ではあんなに蠱惑的に見えた物語の筋も...
堀辰雄 「鳥料理」
...夢中で私は、一里あまりあるB村に自動車を飛ばせるのが常だつた...
牧野信一 「鱗雲」
...夢中でそんなことばかりを喚いてゐるのであつた...
牧野信一 「裸虫抄」
...なお半ば夢中であったがおいおいというて人を起した...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...時間の過ぎたのも管(かま)はずに夢中で饒舌(しやべ)ツてゐるやら...
三島霜川 「解剖室」
...なかば夢中であった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...三人をひきはなしたと思い、夢中で、枯れた草むらに蔽(おお)われた石段を駆け登った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...無我夢中で...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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