...何か夢中で仕事をしているらしかった...
海野十三 「火星探険」
...なお半ば夢中であったがおいおいというて人を起した...
高浜虚子 「子規居士と余」
...謂はば正当防衛のために無我夢中であがいて...
太宰治 「お伽草紙」
...ほとんど夢中で目黒まで行ってしまった...
太宰治 「正義と微笑」
...お前はまた夢中で叫んで...
南部修太郎 「疑惑」
...うつむいたまま夢中で歩いて...
野村胡堂 「胡堂百話」
...兇器は夢中で爺さんの脇腹を抉ってゐた...
原民喜 「夢」
...入る時は無我夢中で飛びこんだろうが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それを敷島六個の代金一円八銭から差し引いて六十三銭の金を受け取ると私は夢中で射的場を飛びだしました」「私の精神状態はこれだけのことでがらりと一変しました...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...あの時夢中で自分が死体を台所までひきずって行ったのかもしれないと言われるのです...
平林初之輔 「予審調書」
...あたしは、もう夢中でした...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...小鐘が来てゐるツて!」私は夢中で駆け出して行つた...
牧野信一 「奇友往来」
...夢中で家へ駆け帰りました...
牧野信一 「首相の思出」
...」と泉原は数間離れたところから夢中で声をかけたが...
松本泰 「緑衣の女」
...無我夢中でじたばたするうち...
宮原晃一郎 「動く海底」
...それだから夢中であんなことを云ったんだけれど...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あなた以外には)夢中で...
吉川英治 「御鷹」
...夢中で駆けておりましたので」「ウム...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索