...ほろほろとくやし涙を流して暗い廊下を夢中で宿直室のほうへ急いで行った...
有島武郎 「或る女」
...夢中で小一町駆出しましたが...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...顔中を桶の中へつっこんで、泥芋のようによごし、夢中であった...
壺井栄 「大根の葉」
...夢中で振り払うと...
中里介山 「大菩薩峠」
...何処(どこ)をどう歩いているか夢中であった...
夏目漱石 「それから」
...紫琴女に夢中で」「何? 二人は夫婦ぢや無いのか」「間違ひありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この時ばかりは全く夢中でした...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...誰もそれには気がつかないほど、夢中でした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...夢中で婦人に縋りついた...
原民喜 「雲雀病院」
...あの時夢中で自分が死体を台所までひきずって行ったのかもしれないと言われるのです...
平林初之輔 「予審調書」
...多吉は町はづれまで夢中で駈けて来ると...
北條民雄 「邂逅」
...洋々たる希望が胸に充ち溢れて思はず一勢に歓呼の声を挙げる! 勿論若いロバートも夢中で両手を拡げて叫んだ...
牧野信一 「駆ける朝」
...あたしは夢中で飛び起きると...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...梯子段が出鱈目にジクザクとしてゐるクルマの裏側を夢中で滑り落ちるのである...
牧野信一 「沼辺より」
...是非ともそういう風にしなければなりません」と夢中で饒舌(しゃべ)る間にスープ皿は引込まされて更(かわ)りの皿が客の前に列(なら)び「兄さん鮎の御馳走が冷めてしまいます」とお登和嬢の注意...
村井弦斎 「食道楽」
...新八は夢中で打ちこんだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...雲霧は三つの萩の餅を、夢中で食べて、「――誰からの差入れでございましょうか」「戸塚の宿で、首を縊(くく)るところを、助けて貰った婆といえば、分るといって置いて行ったが」「助けた人間は、多勢(おおぜい)あるので、どうも思い出せませんが……」舌に残る甘い唾を嚥(の)みながら俯向いた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...夢中で駆け戻ってきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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