...夢中で草原を駆けた時の喜は...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...私は夢中でウェンデルの手を逃れようと苛(あせ)っていたから気もつかなかったが...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...彼が夢中で土手の下へ駈け降りたのと同時に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何処(どこ)を何(ど)う歩(ある)いてゐるか夢中であつた...
夏目漱石 「それから」
...これが三七郎の妾に夢中で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火口(ほぐち)を剥ぐのに夢中でしたよ」「フム」「どう思ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...切羽詰つて無我夢中で左右の人間を押しのけ...
原民喜 「火の踵」
...あたしは夢中で、片手でサミイの拳銃を握りながら、其処にあった麺麭(パン)切りナイフに手を掛けました...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...彼は休みがなくても、勿論夢中で、眠れもせぬ夜がつゞき、幾日も前から土産のレコードをあつめたり、はじめて結ぶネクタイを選んだりした...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...夢中で跳びあがると呼応した...
牧野信一 「競馬の日」
...パンアテナイアの祭りへ!」若者は夢中で叫んで唇を鳴し...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...夢中で歩いていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...――夢中で捜しに駆けまわっていたんだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...なかば夢中でふらふらと大川のほうへ歩いていった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...昨日(きのう)が昨日まで夢中遊行状態の無我夢中で過して来たものらしい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...夢中で刎起(はねお)きていた...
吉川英治 「剣の四君子」
...夢中で、町まで駈けた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ夢中でしたから……」「生きたら...
吉川英治 「源頼朝」
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