...現實の生活は夢の根である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...実に長い長い平穏と伝習との覚める事のない夢だ...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...夢中(むちゆう)に夢を喞(かこ)ちて我れ何にかせん...
高山樗牛 「瀧口入道」
...彼の素直な夢の話までが...
豊島与志雄 「古井戸」
...それは自分の意のままに打ち任せられた女の夢想が必然に一度は通る世界であって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お浜はいま夫の魘される声に夢を破られて...
中里介山 「大菩薩峠」
...当時の日本人が夢想しているような裏も表もわからない黒ん坊とは違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...夢判断は熱心に行われた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...太平の夢を貪る江戸の町人達にも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これも夢の醒めた心持...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...つかみし後(のち)は夢とも現(うつつ)とも知らず...
樋口一葉 「大つごもり」
...ひどくそれに夢中になつてゐたものだから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その上で夢中になって帳面に何やら円だの線だのばかりを描いている...
堀辰雄 「三つの挿話」
...それから夢殿のほうへ向った...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...冬の訪れは小生の夢を和やかになぢませて...
牧野信一 「女優」
...「奴隷の夢の歌」や「インヂアンの嘆きの歌」を弾奏した...
牧野信一 「痴酔記」
...しかしそれもこれも滅びぬものに較べれば皆夢のようなものかも知れぬ...
横光利一 「旅愁」
...夢にも知らないでいたしたこと...
吉川英治 「新・水滸伝」
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