...夕霧が出ているので、運転に注意してください...
...夕霧で視界が悪くなってきたので、明かりを点けた方がいい...
...夕霧の中を歩くのは不安だ...
...夕霧がきれいだなと思っていたら、すっかり日が暮れてしまった...
...夕霧が深くなってきたので、早めに帰りましょう...
...夕霧は、一旦は良家の女人の業でないと止めるが、その熱心さにひかされて砧を部屋の中にしつらえ二人で互に打つというのが謡「砧」の筋ですが、左の章句が良くこの情景を現わしています...
上村松園 「砧」
...君に別れ十勝の国の国境(くにざかひ)今越(こ)ゆるとてふりかへり見しかへり見(み)れば十勝は雲になりにけり心に響く斗満(とま)の川音(かはおと)雲か山か夕霧(ゆふぎり)遠く隔(へだ)てにし翁(おきな)が上(うへ)を神(かみ)護(まも)りませ斯く出たらめをはがきに書いつけ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...夜木挽町田川にて高橋箒庵の夕霧を聴く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...夕霧が盛んに家の中へ流れ込むころで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恥を見せたともお思いになることで夕霧への御反感が強かった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夕霧は笑って、「それはどちらのことでもいい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夕霧も今目をさましたふうに半身を起こして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...低く忍んで言う声(こわ)づかいなどを優美に感じる夕霧であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...巻いて上包みをしたあとでも「いかによからん」などと夕霧は口にしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「馴(な)るる身を恨みんよりは松島のあまの衣にたちやかへましどうしてもこのままでは辛抱(しんぼう)ができない」と独言(ひとりごと)するのに夕霧は気づくと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夕霧は空をおながめになる院の寂しい御表情を見ていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夕霧の左大臣が弟のために自家で宴会をしようと言いだしたので六条院で行なった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さうして夕霧がかかると感傷し...
室生犀星 「愛の詩集」
...それ/″\の冬のいとなみに、もう惱み始めてゐるであらう主婦や娘や、氣の弱い父親などの氣もちを思ひやると、秋の夕霧も、なか/\、西行(さいぎやう)が歌つたやうなものではない...
吉川英治 「折々の記」
...もう遠い秋の夕霧のうちに影をかくしていた...
吉川英治 「黒田如水」
...やがて夕霧の裡(うち)から近づいてきたのは...
吉川英治 「三国志」
...夕霧のうちで口笛がつんざいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...夕霧の顔見るまでの途中が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索