...夕空の色がとてもきれいだね...
...夕空を見ながら散歩するのが好き...
...昨日の夕空は雲が多かった...
...夕空に浮かぶ雲が動物の形に見える...
...夕空には星がきれいに輝いているよ...
...匂も音も夕空に、とうとうたらり、とうたらり、ワルツの舞の哀れさよ、疲れ倦(う)みたる眩暈(くるめき)よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ほのきいろい夕空のなかへ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...美しい夕空を、ながいこと見つめたから、こんなにいい目になったのかしら...
太宰治 「女生徒」
...・いぬころ草もほうけてきたまた旅に出よう・赤い花が白い花が散つては咲いては土用空・夕焼ふかい蜘蛛の囲でさけぶ蝉あはれ暮れると風が出た月の出を蚊帳の中から・あすの水くんでをく棗はまだ青い夕空・何はなくとも手づくりのトマトしたゝる・ほつと眼がさめ鳴く声は夜蝉・身のまはりは雑草つぎ/\に咲いて・風の子供はかけまはる風八月四日雨もやみ風もおちた...
種田山頭火 「行乞記」
...・草のそのまま枯れてゐるそのまま枯れて草の蔓(ツル)・楢の葉の枯れてかさかさ鳴つてゐる・燃えてあたたかな灰となつてゆく・食べるもの食べつくし何を考へるでもない冬夜・いたづらに寒うしてよごれた手・冬日まぶしく飯をたべない顔で・落葉ひよろ/\あるいてゆくひよろ/\あるけばぬかるみとなり落葉する・落葉して夕空の柚子のありどころ(再録)一月十九日雪もよひ...
種田山頭火 「其中日記」
...私の顔は淋しかつたらう!・濁つた水で木かげ人かげ・白木蓮があざやかな夕空四月五日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...芝生の上に引っぱり出させた頃には星影さびしい夕空をからりとのぞかせていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...金色の夕空を翔けることも不可能ではない...
外村繁 「落日の光景」
...四囲の燈光また夕空にめぐりぬ夕空は...
中原中也 「夏の夜の博覧会はかなしからずや」
...夕空に透しながらいうのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「長四疊の外の、二枚の雨戸には、夕空の星ほど、ボツボツ穴がありますね」「そいつは、板を打ちつけた釘の拔けた穴だよ」此方の方はさすがに木が荒れてをりますが、それは南陽(みなみび)をしつかり受けるせゐでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いろ/\の凧(たこ)が夕空に泳いでをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは、初夏のイタリーの空よりも碧(あお)く、夕空にかかる、この節の金星よりも輝やかしい、名も知れぬ一顆(ひとつぶ)の宝石なのです...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...陰暗(いんあん)な夕空明りへ傾(かたむ)いてゆく...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...奥の窓から半焼けになった庭木の頭と晴れた夕空...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...不意に立止って鴉(からす)の飛んで行く夕空を仰いだ...
夢野久作 「近世快人伝」
...暮れなんとする春の夕空は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...大陸的な夕空いちめんまさに灼奕(しゃくえき)と真っ赤に燃え映(は)えている頃だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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