...それから夕刻帰宅して食事を済ますと...
海野十三 「深夜の市長」
...夕刻から友達を訪問するといって出かけた次女の雪子(ゆきこ)さんが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...しかしその夕刻には...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...五十がらみの人の好さそうなおばさんが、夕刻から来て、もうこまめに働らきはじめていた...
「草藪」
...丁度夕刻になったので...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...その日横田は夕刻まで授業があった...
豊島与志雄 「反抗」
...林檎麺麭其他食料品を購はむとて、夕刻銀座に徃く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...夕刻梅吉夫婦妓八郎等と銀座風月堂に晩餐をなす...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...その日の夕刻、平次は馬道のお政の家へ行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「夕刻ちよいと見えましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夕刻上山雅輔来り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二十六日は残って京都で宣伝スチールとプレスコの打合せで夕刻からは座談会の由...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そこで夕刻迄に、三十三枚迄書いた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夕刻令嬢の友数名日本よりの贈物を見物に来て茶を飲みたり...
牧野信一 「サフランの花」
...夕刻になるとぞろぞろ兵助の屋敷に寄って来た...
吉川英治 「銀河まつり」
...「実は主人秀吉には、北近江より当地まで参るあいだ夜もほとんど、宿所ではお寝(やす)みなく、野営しては一睡をとり醒めればまた馬をすすめ、不眠不休の状態で参りましたあげく、着くやいな、この宿舎にも立ち寄らずご本城へのぼられて、信長卿とご対談、つい夕刻頃、ようやくこれへお下りになったようなわけで……お行水(ぎょうずい)を召されるやいな、大鼾(おおいびき)をかいてお寝みになられていたものですから...
吉川英治 「黒田如水」
...どうして燈火(あかり)をつけんのだ」「今夜は、風が烈しいから、一切、燈火(あかり)は用いるなと、夕刻、御城代からのお申しつけでございました」「おかしいじゃないか」伝右衛門は、首をひねって云った...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして夕刻、売っただけの品物を精算して、利益金を渡し、あとを補充してまた明日担いで出るという仕組みである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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