...ことに夕刻は忙がしく行き来している所なのだが...
有島武郎 「星座」
...二月十日の夕刻の出來事は...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...夕刻から友達を訪問するといって出かけた次女の雪子(ゆきこ)さんが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...二日目の夕刻、N君は私の仕事をしてゐる部屋へやつて来て、「書けたかね...
太宰治 「津軽」
...彼女はこのところ毎日夕刻から来て...
谷崎潤一郎 「鍵」
...庭デバーベキューガ始マッタノハ夕刻六時半頃ダッタガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...正午病を冒して三菱銀行に徃き、梅吉宅に立寄り、桜木にて午餉をなし、夕刻家に帰る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...片附いたのは夕刻だが...
中原中也 「引越し」
...九「やい、あの人殺し野郎の唐変木(とうへんぼく)は居るかい」半蔵が小永井家の大玄関から怒鳴り込んだのは、その日の夕刻...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殊勝らしくお籠りなんかして居ますよ」八五郎はその日の夕刻...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夕刻頃から、ゆき子は、昏々(こんこん)と眠つた...
林芙美子 「浮雲」
...夕刻、柳が帰り、そのあと宿を出て、万平ホテルへ食事に行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夕刻から女房と銀座へ出て...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夕刻、神田の瀬川病院へ寄り、清を見舞って、タクシーをよび六時帰宅、母上と二人食事...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もう夕刻近かつたと覚えてゐるが...
北條民雄 「発病」
...夕刻の一番高いときで六・九位でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その日の夕刻、騒擾(そうじょう)の分水嶺となるべき工部局の特別納税会議が市政会館で開かれた...
横光利一 「上海」
...夕刻から今し方(がた)まで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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