...昨日の日附と夕刻の数字とが欄外(らんがい)に書きこんであり...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...裁判医の屍体解剖が終る夕刻まで...
海野十三 「地獄の使者」
...僕が夕刻観測挺を岸辺につけるころをみはからって...
海野十三 「地球を狙う者」
...夕刻から夜に掛けてお店者(たなもの)並びに職人のわいわい連中が押して来て非常な騒ぎとなる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...二日目の夕刻、N君は私の仕事をしてゐる部屋へやつて来て、「書けたかね...
太宰治 「津軽」
...三十間堀春日にて昼餉をなし夕刻新富座楽屋に松莚子を訪ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...朝から始まつて夕刻まで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外へ出るともう夕刻...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若の行方不知(しれず)になつた夕刻...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明治元年五月十五日の夕刻...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...夕刻雨止みて一同にて手製の食事を賑々しく終へたる後...
牧野信一 「淡雪」
...今夕刻の六時です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もう夕刻近いのだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...夕刻からぞろぞろとつながって兵助の屋敷へ来ると...
吉川英治 「銀河まつり」
...すると夕刻頃、また、べつな老臣が、顔を見せ、「ただ今、主人よりお使いがあって、はからざる大事のため、夜半までは、営中から御退出は難しいかもしれぬとのことにござりまする」と、いう...
吉川英治 「私本太平記」
...何で夕刻からでなければならないのか...
吉川英治 「新書太閤記」
...――さては夕刻チラと見かけたあの胡散(うさん)な男かも知れぬぞ」一斉(いっせい)に梯子段を降り...
吉川英治 「旗岡巡査」
...と――明日(あす)はもうこの催しも終ろうという六日目の夕刻に迫ってからであった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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