...坊やんは身も世もなく妻を可愛がつた...
飯田蛇笏 「秋風」
...女の身の心の心から身も世もなく泣かされた日はありませんでした...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...早く消して上げて! あ! ああ!」と身も世もなくおろおろ声をふり絞っていた...
橘外男 「生不動」
...身も世もなく慕わしいものとして...
林不忘 「あの顔」
...身も世もなく悲嘆にくれていたが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...身も世もなく、氣も弛(ゆる)んで、茫然と、私は自分を大きな河の乾(かわ)いた河床(かはどこ)に横たへてゐるやうな氣がした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...(身も世もなく泣きつつ急き立てる)木華里(ムカリ)それでは...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...身も世もなく憂鬱であつた...
牧野信一 「驚いた話」
...身も世もなく悲しくなって泣きだしてしまった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...本当に身も世もなく泣きながら...
山本周五郎 「山彦乙女」
...身も世もなくお念じ遊ばしておられますゆえ」「それで?」「それで私が...
吉川英治 「私本太平記」
...身も世もなく泣きぬれていた態(てい)だったので...
吉川英治 「新書太閤記」
...妻は身も世もなく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...今は身も世もなく...
吉川英治 「源頼朝」
...身も世もなく、悲しみもするのだった...
吉川英治 「源頼朝」
...身も世もなく、「ゆるしてたべ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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