...それは壁虎であつた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...壁虎は餌を見付けたのか首を出したがその首が五寸ぐらゐも延びて見えた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...それは壁虎(やもり)であった...
田中貢太郎 「蟇の血」
...壁虎は餌(え)を見つけたのか首を出したがその首が五寸ぐらいも延びて見えた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...隙(ひま)漏る風に手燭の火の揺れる時怪物のようなわが影は蚰蜒(げじげじ)の匐(は)う畳の上から壁虎(やもり)のへばり付いた壁の上に蠢(うごめ)いている...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...總テ蜘蛛ノ類ニハ此類ノ作用殊ニ著シク、或ハ陷穽ヲ作リ他蟲ノ陷ルカヲ窺ヒ、或ハ壁虎ノ如ク、待伏ノ室ヲ作リ、其近邊ニ徘徊スル他蟲ヲ捕ルガ如キ、種々ノ巧ヲナセリ...
西周 「人智論」
...「壁虎(かべちょろ)(やもり)が出た」といって...
火野葦平 「花と龍」
...壁虎(やもり)の眼が瞬(またた)かぬなど少々の例外あれど...
南方熊楠 「十二支考」
...目下自由党に加盟して働いている真壁虎雄君から聞いて来たんだから...
三好十郎 「斬られの仙太」
...稲の間に滝三が頭を上げる)滝三 真壁虎雄? ……自由党に?着流 真壁を知っているのか? では――...
三好十郎 「斬られの仙太」
...目下自由党に加盟して働いている真壁虎雄君から聞いて来たんだから...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...瀧三 真壁虎雄?……自由党に?着流 真壁を知っているのか? では――...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...』さういつて私を見た婦人の瞳が壁虎のやうに...
若杉鳥子 「烈日」
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