...物を堅実(けんじつ)にするゆゑ塩蔵(しほづけ)にすれば肉類(にくるゐ)も不腐(くさらず)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...生食(せいしよく)し、塩蔵し、オリーブ油を製し、また石鹸(しやぼん)の原料となる...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...塩蔵して新年三ガ日の朝供御(あさくご)の鶴の御吸物(おすいもの)になるので...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...明治三十八年、この特異な島が日本のものになると、猟獲を禁じ、樺太庁では、年々、この島に監視員を送って膃肭獣を保護していたが、四十四年に日米露間で条約(一九一一年の「膃肭獣保護条約」のこと)を締結する見通しがあったので、条約締結と同時に猟獲を開始することにし、同年夏、大工と土工を送り、膃肭獣計算櫓、看視所、剥皮場、獣皮塩蔵所、乾燥室などの急造にとりかかったが、航路の杜絶する、十一月下旬になっても、完成を見るにいたらない...
久生十蘭 「海豹島」
...塩蔵所の一部と人夫小屋を除く以外...
久生十蘭 「海豹島」
...獣皮塩蔵所を半焼したところで...
久生十蘭 「海豹島」
...獣皮塩蔵所の建物は...
久生十蘭 「海豹島」
...獣皮塩蔵所は焼棒杭の上に屋根の残片が載っているばかり...
久生十蘭 「海豹島」
...塩蔵所の焼棒杭が弱々しい冬の陽に染まりながら寂然たる氷の渚に不吉なようすで林立している...
久生十蘭 「海豹島」
...私は塩蔵所の岩蔭になにか夥しい白骨が散乱していたことを思いだし...
久生十蘭 「海豹島」
...柿を塩蔵する風が今でもある...
柳田國男 「食料名彙」
...塩蔵、天守台の跡へ登ってゆく...
吉川英治 「随筆 新平家」
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