...汐時(しおどき)で...
泉鏡花 「海の使者」
...いまちょうど退汐時(ひきしおどき)...
泉鏡花 「怨霊借用」
...今が引揚(ひきあげ)の潮時(しおどき)だと思ったので...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...きっと明日(あす)の朝の潮時(しおどき)をはずしちまうぜ!」「俺(わし)の命令さ!」と船長がぶっきらぼうに言った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ところがちょうど引汐時(ひきしおどき)であったから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...出陣のしおどきについても...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...いずれにしても今夜あたりが潮時(しおどき)だと思ったのである...
永井荷風 「ひかげの花」
...富豪の人身攻撃から段々に強面(こわもて)の名前を売り出し懐中(ふところ)の暖くなった汐時(しおどき)を見計(みはから)って妙に紳士らしく上品に構えれば...
永井荷風 「日和下駄」
...丁度汐時(しおどき)であろう...
永井荷風 「深川の唄」
...引汐時(ひきしおどき)だったので...
堀辰雄 「晩夏」
...「いまがいいしおどきだ」「なぜイギリスを旅行して歩いてはいけないのだ」「なぜならここにいると...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...開封した時からもう源氏の涙は潮時(しおどき)が来たような勢いで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...汐時(しおどき)さえ計っておけば...
山本周五郎 「青べか物語」
...この辺が退却の汐刻(しおどき)だと思う」二「なんの汐刻ですって」「おちついて聞くんだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...ちょうど良(え)え潮時(しおどき)じゃけにモウこのまま...
夢野久作 「笑う唖女」
...やはり今を「潮時(しおどき)」として...
吉川英治 「新書太閤記」
...「船の出る潮時(しおどき)までは後一刻(とき)(今の二時間)ほどしかない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...今を潮時(しおどき)にぞめいていた...
吉川英治 「春の雁」
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