...彼は在府中の国民の代表として、政府と交渉を行った...
...大学の教育部長は在府中、留守番電話に繋がっていた...
...結婚式の前日に新郎が急病になったため、新婦が一人在府していた...
...選手たちは公式戦の前にチーム合宿所に在府し、練習に打ち込んでいた...
...国王が重病になった後、皇太子は即位のために宮殿に在府した...
...在府中御扶持方拾人扶持被下...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...在府中だけ帶刀御免をされた榮之助は...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...しかし川路在府で林に代つてゐたとしても...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...同じく各藩論を従前通り無視する代りに在府諸侯に開鎖意見を徴したこと...
服部之総 「尊攘戦略史」
...前度文化紀元の在府中に茶山が此人のために詩を作つたことがある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...河良佐池隣哉来在府下...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そのほかにもあるいは越前在府の時に召し抱えられて越前の村の名を名字としている者...
柳田國男 「名字の話」
...在府の老臣が幾たびか評議をひらいた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...在府派の急尖鋒(きゅうせんぽう)だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この三名がいわば江戸に残っている旧藩士の在府組の牛耳(ぎゅうじ)を執っている者たちであり...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...在府組の激越(げきえつ)な気勢を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...また、滞在中の宿として、以前、浅野家の日傭頭(ひようがしら)をしていた芝松本町の前川久太夫の宅を借りうけるつもりで、一札(さつ)出しておいたが、なお、念のために、在府の者から、訪れておいてもらいたいという手紙...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『至急、上方のほうへ、七八名ほど遣(や)って置きたいと思いますが』『何か、事でも起ったか』『いや、内蔵助在府中は、べつだんの事もございませぬが、近く、山科(やましな)へ帰る気振が見えます...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...在府中、ソモジトノ永キ縁モ、マタ江戸出立ノミギリ、観音堂ニテ綱女(ツナジヨ)ノ顔ヲ見オサメ申シ候夜(ヨ)ノコトモ、今ナオマザマザシク覚エ候(ソウラ)エド、コノタビコソハ、阿波ニテステベキ一命、ソモジニハ、スベテヲ忘レクルルコソ、何ヨリモヨキ餞別(センベツ)ニコソ……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...在府中の諸侯(しょこう)の留守邸には...
吉川英治 「日本名婦伝」
...在府の家中一統の者へ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...つい近年で――それも江戸在府中のこと」「江戸におりますか今は」「実は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あれの禅は物になろうと、愚堂和尚が申されたことがあるので、それとなく、私も見ておりましたが、そのうち忽然(こつぜん)と去ってから幾年(いくとせ)もなく――一乗寺下り松の試合に、彼の名を、うわさに伝え聞き、やはり和尚のお眼はたしかなものと、思い合せていましたが」「てまえはまた、そういう武名とは異(こと)なって、江戸在府のころ、下総(しもうさ)の法典ヶ原と申す土地で、土民を育成し、荒蕪(こうぶ)の地を開墾しておるめずらしい心がけの牢人があると耳にして、会ってみたいと、探してみたところ、もう土地におらぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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