...病気を散発性、流行性、風土性、と分類するのは彼のお蔭であり、彼は急性病を慢性病から区別した...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...又彼の「人」にも本当は何等の社会性(風土性!)はあり得ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...逆手の逆手で自分の胡の矢をつかうなんてのは面(つら)に似気(にげ)ない土性ッ骨の太いやつだ」「畜生ッ」と...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...今度こそ田舎者の土性骨の太さをつくづくと拝ましてやる...
久生十蘭 「魔都」
...この辺の土性骨の太さはさすがに見上げたもので...
久生十蘭 「魔都」
...「往ッて土性骨(どしょうぼね)を打挫(ぶっくじ)いてやりましょう」お政は坐舗を出てしまッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...まことに信州のもつその風土性を織込んだ産業として美しい一つと考えますが...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...言い換えれば「風土性に対する認識並びに理解の向上普及」という点が中心であったことについては寸分の変りはなかった...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...四月二日 水曜日 晴今日は三年生は地質(ちしつ)と土性(どせい)の実習だった...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...斉藤(さいとう)先生が先に立って女学校の裏(うら)で洪積層(こうせきそう)と第(だい)三紀(き)の泥岩(でいがん)の露出(ろしゅつ)を見てそれからだんだん土性を調(しら)べながら小船渡(こぶなと)の北上(きたかみ)の岸(きし)へ行った...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...土性の方ならただ土をしらべてその場所を地図の上にその色で取(と)っていくだけなのだが地質の方は考えなければいけないしその考えがなかなかうまくあたるのだから...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...ぼくらはそこの土性(どせい)もすっかりしらべた...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...こんどはみんなで先生について川の北の花崗岩(かこうがん)だの三紀(き)の泥岩(でいがん)だのまではいった込(こ)んだ地質(ちしつ)や土性のところを教わってあるいた...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...おふくろが可哀相だから帰って来た」という意気地無しの土性骨...
夢野久作 「鼻の表現」
...――大衆文學の總てといふことは迚も云へないが、少くも大衆文學の稍々優れたものと、常に心掛のいい作家といふものは、郷土性、所謂郷土文化といふものには、關心を多分に持つてゐると思つて居る...
吉川英治 「折々の記」
...そんな土性骨(どしょうぼね)か...
吉川英治 「新・水滸伝」
...土性ッ骨を脱(ぬ)こうてんだな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...特に人間の風土性に関心を持つ自分にとっては...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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