...土性であることは...
泉鏡花 「婦系図」
...病気を散発性、流行性、風土性、と分類するのは彼のお蔭であり、彼は急性病を慢性病から区別した...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...又彼の「人」にも本当は何等の社会性(風土性!)はあり得ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...逆手の逆手で自分の胡の矢をつかうなんてのは面(つら)に似気(にげ)ない土性ッ骨の太いやつだ」「畜生ッ」と...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...今度こそ田舎者の土性骨の太さをつくづくと拝ましてやる...
久生十蘭 「魔都」
...「往ッて土性骨(どしょうぼね)を打挫(ぶっくじ)いてやりましょう」お政は坐舗を出てしまッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...地理的教育直接の目標である風土性の認識・理解も...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...言い換えれば「風土性に対する認識並びに理解の向上普及」という点が中心であったことについては寸分の変りはなかった...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...一千九百廿五年十月廿五日今日は土性調査(どせいちょうさ)の実習(じっしゅう)だった...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...ぼくは土性の調査よりも地質(ちしつ)の方が面白(おもしろ)い...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...土性の方ならただ土をしらべてその場所を地図の上にその色で取(と)っていくだけなのだが地質の方は考えなければいけないしその考えがなかなかうまくあたるのだから...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...ぼくらはそこの土性(どせい)もすっかりしらべた...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...)(郡(ぐん)から土性調査(どせいちょうさ)をたのまれて盛岡(もりおか)から来たのですが...
宮沢賢治 「泉ある家」
...和漢の風土性情の相異なるがために...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...おふくろが可哀相だから帰って来た」という意気地無しの土性骨...
夢野久作 「鼻の表現」
...――大衆文學の總てといふことは迚も云へないが、少くも大衆文學の稍々優れたものと、常に心掛のいい作家といふものは、郷土性、所謂郷土文化といふものには、關心を多分に持つてゐると思つて居る...
吉川英治 「折々の記」
...まさに土性の地ですから...
吉川英治 「三国志」
...これでは彼ら端公役の端公らしい土性骨は失(な)くなっていたことにもなる...
吉川英治 「新・水滸伝」
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