...土性であることは...
泉鏡花 「婦系図」
...水が沈下する珪土性物質のなかにはたぶん骨質組織があるのであろうし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...又彼の「人」にも本当は何等の社会性(風土性!)はあり得ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...土性ッ骨ヒッ挫(くじ)かれねエ用心しろイ」帝釈天(たいしゃくてん)と綽名(あだな)のある谷口という小頭(こがしら)だ...
羽志主水 「監獄部屋」
...いかに土性骨の太い加十であるにしろ...
久生十蘭 「魔都」
...まことに信州のもつその風土性を織込んだ産業として美しい一つと考えますが...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...四月二日 水曜日 晴今日は三年生は地質(ちしつ)と土性(どせい)の実習だった...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...斉藤(さいとう)先生が先に立って女学校の裏(うら)で洪積層(こうせきそう)と第(だい)三紀(き)の泥岩(でいがん)の露出(ろしゅつ)を見てそれからだんだん土性を調(しら)べながら小船渡(こぶなと)の北上(きたかみ)の岸(きし)へ行った...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...一千九百廿五年十月廿五日今日は土性調査(どせいちょうさ)の実習(じっしゅう)だった...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...ぼくは土性の調査よりも地質(ちしつ)の方が面白(おもしろ)い...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...ぼくらはそこの土性(どせい)もすっかりしらべた...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...こんどはみんなで先生について川の北の花崗岩(かこうがん)だの三紀(き)の泥岩(でいがん)だのまではいった込(こ)んだ地質(ちしつ)や土性のところを教わってあるいた...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...和漢の風土性情の相異なるがために...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...おふくろが可哀相だから帰って来た」という意気地無しの土性骨...
夢野久作 「鼻の表現」
...――大衆文學の總てといふことは迚も云へないが、少くも大衆文學の稍々優れたものと、常に心掛のいい作家といふものは、郷土性、所謂郷土文化といふものには、關心を多分に持つてゐると思つて居る...
吉川英治 「折々の記」
...そんな土性骨(どしょうぼね)か...
吉川英治 「新・水滸伝」
...土性ッ骨を脱(ぬ)こうてんだな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...特に人間の風土性に関心を持つ自分にとっては...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
便利!手書き漢字入力検索