...他日の行動嘱目(しよくもく)の至りに御座候...
石川啄木 「渋民村より」
...それで自分は特別な興味と期待と同情とをもって同君の将来に嘱目している...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...大学の教授達から前途を大いに嘱目されていたのでした...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...また資料に嘱目する機会を社会身分上沢山有っているとかいうことが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...将来を嘱目されているとか聞いております...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...いつの間にかしっかりした新進批評家として前途を文壇から嘱目されるようになっていた...
豊島与志雄 「生あらば」
...なにひとつ嘱目に価するようなものはなかったはずだからである...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...几帳の陰から嘱目(しょくもく)しているのは...
久生十蘭 「奥の海」
...その本多君も前途を嘱目されつつ先年亡くなってしまったのは惜しいことである...
三木清 「読書遍歴」
...そして葉山の山の斜面に鳥の迫っていった四月の嘱目(しょくもく)だと説明した...
横光利一 「微笑」
...将来ある嘱目(しょくもく)に値(あたい)する男と...
吉川英治 「黒田如水」
...人々に嘱目(しょくもく)されていた...
吉川英治 「三国志」
...呉の将来に嘱目(しょくもく)して...
吉川英治 「三国志」
...呂蒙はなおさら深く観てその将来に嘱目(しょくもく)していた...
吉川英治 「三国志」
...東西両川(りょうせん)の人士はみな孔明なくんば魏延こそ蜀の将来を担う者と嘱目(しょくもく)していたのではありませんか...
吉川英治 「三国志」
...と五山の大徳や一般の識者からも嘱目(しょくもく)されておいで遊ばす大事なおん身です)周囲の者は極力そういって...
吉川英治 「親鸞」
...嘱目(しょくもく)されておられるだけに」「おやめ下さい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...未来の老中をもって嘱目(しょくもく)されていた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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