...(*石灰水=水酸化カルシウムに二酸化炭素を吹き込むと炭酸カルシウムが沈殿する...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...その脚を前後に動かして鞴に風を吹き込むから...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...風も岩の隙間(すきま)から吹き込む...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...それから歩いているうちに床板の透間から風が吹き込むでしょう...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...これに聯関して起る問題は科学の基礎や方法に関する事柄を初学者に吹き込む事の可否である...
寺田寅彦 「方則について」
...止むに止まれぬ心情の発露を吹き込むのだ...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...老婦人の裳衣(しょうい)に吹き込むように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」雪は紛々(ふんぷん)として勝手口から吹き込む...
永井荷風 「狐」
...事実を蒸溜(じょうりゅう)して拵(こしら)えた理論などをKの耳に吹き込むよりも...
夏目漱石 「こころ」
...ジフテリアには誘導法(すなわち頸に人工的に斑状出血を起こさせる)および収斂性薬品を吹き込む...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...湯氣が隙間から吹き込む冷たい風に凍つて...
野上豐一郎 「北信早春譜」
...胸の中に吹き込む...
林芙美子 「屋久島紀行」
...今も窓から吹き込む風がふとなつかしい記憶のにほひを齎らしたりした...
原民喜 「壊滅の序曲」
...計り知れぬ数の翼が遠くで突然一振りするような音を立てて漏斗の中に吹き込む...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...これは笑ひ声に巧みなといふ評判の西洋音楽師が吹き込むだんださうで今試みにこの歌を想像して見ると...
正岡子規 「墨汁一滴」
...吹き込む雪雑(まざ)りの寒風がカーテンに当って上り下りしおりその風の運動が件(くだん)の両人の立ち廻りと現われ...
南方熊楠 「十二支考」
...壁から吹き込む蒸気と一緒に蓄音器がベリーマインを歌い出した...
横光利一 「上海」
...讀むともなく開いた表紙の折目の蔭になつた隙間に口に含んだ煙草の煙を吹き込むと雜誌の向側から直ぐ眞白な濃い煙がさアつと机のおもて一面に擴がつて出た...
若山牧水 「樹木とその葉」
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