...焦躁する自我は眼を瞋らし肩を聳かして醜き知識を擯出する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...私はさういふ地方の人気のよくないことを聞き知つてゐたのである...
高村光太郎 「開墾」
...母は珊瑚のことを聞き知った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...彼の近状をこゝで聞き知つたのは意外だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...諫爭に 525從ひたりし行動の次第つぶさに聞き知れり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...フョードル・パーヴロヴィッチはスメルジャコフのこうした新しい性分を聞き知ると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼の飽くなき知識欲に資したことは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一枚何千円何万円にも取引される品があるという事は聞き知って居りますが...
野村胡堂 「古銭の謎」
...――平次殿の大名――から――良き知恵を拝借――が可笑(おか)しかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人のよき知人になつてくれたのは...
林芙美子 「浮雲」
...彼の病名を聞き知つた時に...
牧野信一 「F村での春」
...かつ下層階級の人民が引続き知識と慎慮とにおいて進歩するにつれ更に有効になるものと期待し得べきことは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...此風説を聞き知り居る者有之候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...「こんなとき知也さまならどうなさるだろう」すぎもさがらせたあと...
山本周五郎 「めおと蝶」
...そのうちに右の条件を聞き知った若い者たち...
山本笑月 「明治世相百話」
...傍で前後の様子を聞き知っている矢代は...
横光利一 「旅愁」
...奉行所内の実状を細大もらさず訊き知ろうとする様子は...
吉川英治 「大岡越前」
...この住吉辺にいるということだけは聞き知っておりました...
吉川英治 「私本太平記」
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