...支那の君臣が猜疑心を以ていわゆる野心ある国の権謀術数に掛って日本に害を与えるということになれば...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...君臣という語はそれと同じ意義に用いられていたので...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...君臣主僕その位地を顛倒(てんとう)し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...則ち知る、華夷の弁は攘夷にして、君臣の義、尊王なるを...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...君臣ともに礼儀を尽したものである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...はなはだしきは道徳教育論に喋々するその本人が、往々開進の風潮に乗じて、利を射(い)り、名を貪(むさぼ)り、犯すべからざるの不品行を犯し、忍ぶべからざるの刻薄(こくはく)を忍び、古代の縄墨(じょうぼく)をもって糺(ただ)すときは、父子君臣、夫婦長幼の大倫も、あるいは明(めい)を失して危きが如くなるも、なおかつ一世を瞞着(まんちゃく)して得々(とくとく)横行すべきほどの、この有力なる開進風潮の中にいながら、学校教育の一局部を変革して、もって現在の世態(せいたい)を左右せんと欲するが如きは、肥料の一品を加減して草木の生々(せいせい)を自在にせんとする者に異ならず...
福沢諭吉 「徳育如何」
...君臣の名分から割出して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...武家時代の社会で君臣という動かしがたい社会の枠の中に...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...君臣のあひだは、どこの大藩より濃かつたらしい...
吉川英治 「折々の記」
...一家君臣をあげて...
吉川英治 「三国志」
...こうして君臣一城に住み得る日を迎えとったのは...
吉川英治 「三国志」
...求めて君臣の間に擾乱(じょうらん)を醸(かも)すものではないか」という穏当な反対も出たりしたため...
吉川英治 「三国志」
...南朝がたの君臣を...
吉川英治 「私本太平記」
...自分と信長との君臣のあいだに移して...
吉川英治 「新書太閤記」
...やはりどこか君臣という固さと職掌(しょくしょう)の範囲から解かれず...
吉川英治 「新書太閤記」
...これはいうまでもない君臣に近い間がらである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...総じて、尾張半国の小藩にすぎない織田家は、君臣ともに、質素で財力も乏(とぼ)しかったが、わけて浅野又右衛門は、小禄(しょうろく)な弓組の一家士でしかなかった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...君臣の美徳を高揚したもので...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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