...「べれんの国にお生まれなされたおん若君様...
芥川龍之介 「おぎん」
...それは「べれんの国の若君様...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...その日から幸福な松吉は男爵家の若君様として...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...して貴君様の御病気とは...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...わが君様の教授会に於ける器量の如何によって...
戸坂潤 「社会時評」
...お君と並ぶようにして席を取って、馬場の人出を見渡したお松は、桟敷の方に目を注いでいるうちに何かに驚かされて、ただならぬ色を現わし、「お君様、この御簾(みす)を少し下げようではありませんか」総(ふさ)で絞った幕の背後に御簾を高く捲き上げられてあったのを、お君は今まで気がつきませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...だから改めて坐り直す時に、わざと身を以てお君の前へ坐って隠すようにしながら、「お君様、あれに、わたくしどもの主人が」と言って、そっと前の桟敷を指して示しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君様を尋ねてそのことを言ってしまおうと思って...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君様のくれぐれの遺言もございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...旦那たり我君様たる神様に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...「姫君様、お許し下さいませ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...我参る度々に嬉しげにもてなして帰らんといへば今しばし/\君様と一夕の物語には積日の苦をも忘るるものを...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...もともと利発の貴君様にその気づかひはあるまじきなれど...
樋口一葉 「ゆく雲」
...さすがに中の君様には...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中将が中の君様の所へ訪(たず)ねてまいりましたと申すことはちょっと聞きましてございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...別而尊君様御方々御愁傷之程如何計歟御察し奉申上候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――わしは、あの君様を、お乳(ち)の頃からお抱き申し上げ、わが子のお前たちよりも多く、この手に抱いて、お育てして来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...安土の主君様の御事を」「ほ...
吉川英治 「新書太閤記」
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