...それは「べれんの国の若君様...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...「お君様」と名を呼んで訪れた者がありましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お君様、ここで拝見させていただいてよろしうございますか」「よいどころではございませぬ、さあさあこちらへ」お松はお君のいるところへ訪ねて、一緒に見物をさせてもらいに来たのは、お君の方(かた)にとってはかえって願ったり叶ったりの喜びでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君と並ぶようにして席を取って、馬場の人出を見渡したお松は、桟敷の方に目を注いでいるうちに何かに驚かされて、ただならぬ色を現わし、「お君様、この御簾(みす)を少し下げようではありませんか」総(ふさ)で絞った幕の背後に御簾を高く捲き上げられてあったのを、お君は今まで気がつきませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...だから改めて坐り直す時に、わざと身を以てお君の前へ坐って隠すようにしながら、「お君様、あれに、わたくしどもの主人が」と言って、そっと前の桟敷を指して示しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いっそお君様が自分から御辞退申せばよいのにと...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君様は亡くなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君様は……米友さんはどうしているんだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここに一つのたとえあり清滝川も濁りそろなにとて君様つれなさよ忍踊りを一踊り君様を...
中里介山 「大菩薩峠」
...もともと利発の貴君様にその気づかひはあるまじきなれど...
樋口一葉 「ゆく雲」
...平家の君様達と承りますれば...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...さすがに中の君様には...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それに中の君様に結婚をおさせになりましたことは父宮様の御遺戒にもそむいたことであったと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若君様へこちらから卯槌(うづち)を差し上げられます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...別而尊君様御方々御愁傷之程如何計歟御察し奉申上候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...安土の主君様の御事を」「ほ...
吉川英治 「新書太閤記」
...……何とな?」「安土の主君様は...
吉川英治 「新書太閤記」
...安土の主君様に御洗礼をおさずけせずに欧州へもどるのが...
吉川英治 「新書太閤記」
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