...理由もなく勝利を呼号するは単なるうぬぼれにすぎない...
伊丹万作 「戦争中止を望む」
...――」監守の怒号する声...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...凡そ人その思ふ所を伝へんとするや必ずしも田舎議員の如く怒号する事を要せざるべし...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...漢名を梧桐(ごとう)と号するそうだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...学士とか教師とか号するものに主人苦沙弥君のごとき気違のある事を知った以上は落雲館の君子が風流漢ばかりでないと云う事がわかる訳(わけ)だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...沈着などと号するお客様がすうすうと蒸発して行く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...だが……オーイ オーイ寒冷な風の吹く荒神山の上で呼んでいる波のように元気な喚叫に耳をそばだてよ!可哀想な女房や子供達があんなに脊のびして空高く呼んでいるではないか!遠い潮鳴りの音を聞いたか!波の怒号するを聞いたか山の上の枯木の下に枯木と一緒に双手を振っている女房子供の目の底には火の粉のようにつっ走って行く赤い帆がいつまでも写っていたよ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...その得度(とくど)して名を公瑜と号することになったのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...往々これを「ゴルチーン十二表法」と号する学者もある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...片里と号する菲才でござる...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...芸者屋の湊屋と号するも...
森鴎外 「細木香以」
...才力を恃(たの)んで天下に呼号するのは英雄豪傑の会心事でなければならぬ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...今彼らの滅種政策の下に嫉転(えんてん)呼号するもの...
横光利一 「上海」
...まったく、一歩出ては、わあっと叫喚し、半歩ニジリ出しては、わああっ、と叫号する...
吉川英治 「上杉謙信」
...怒号する、飛び上がる...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...槍を取っては無敵と号する王矮虎(おうわいこ)その者だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...雪烏騅(てきせつうすい)と号する秘蔵の名馬を下賜された...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この敗残の部隊は二十万と号するメキシコ軍に包囲されたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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