...いずれも呼号する主張なり...
芥川龍之介 「上海游記」
...「ノオ、ノオ」の声がしきりに起り、足を踏みならし、板戸をたたき、怒号するなど、妨害は次第に激しく、殺気立ってきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」彼はヨハン・セバスチアン・バッハの魂の大洋が怒号するのを聞いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...御当人はああして哀号することによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...だんまりとか号するものは...
夏目漱石 「明治座の所感を虚子君に問れて」
...しかるに近来吾輩の毛中(もうちゅう)にのみと号する一種の寄生虫が繁殖したので滅多(めった)に寄り添うと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかし六畳敷にせよいやしくも書斎と号する一室を控(ひか)えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...だが……オーイ オーイ寒冷な風の吹く荒神山の上で呼んでゐる波のやうに元気な叫喚に耳をそばだてよ!可哀想な女房や子供達があんなにも背のびして空高く空高く呼んでゐるではないか!遠い潮鳴りの音を聞いたか!波の怒号するを聞いたか!…………山の上の枯木の下に枯木と一緒に双手を振つてゐる女房子供の目の底には火の粉のやうにつゝ走つて行く赤い帆がいつまでも写つてゐたよ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...この幼ない切ない魂は徒らに反転しながら泣号する...
原民喜 「火の唇」
...片里と号する菲才でござる...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...全体この角煮は宋(そう)の蘇東坡(そとうば)が工風(くふう)した料理だといって支那人は東坡肉と号するが...
村井弦斎 「食道楽」
...叱咤(しった)怒号する...
森鴎外 「魚玄機」
...一人を禰宜(ねぎ)卜部と号するとあって...
柳田国男 「海上の道」
...腹を立て怒号する真似をするのと皮一重の相違でしかあり得ない...
夢野久作 「能とは何か」
...怒号する、飛び上がる...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...雪烏騅(てきせつうすい)と号する秘蔵の名馬を下賜された...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一方はなおさかんに怒号するし...
吉川英治 「宮本武蔵」
...口のあたりの筋肉を痙攣させながら怒号する...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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