...そして右の手を深々(ふかぶか)と帯の間にさし込んだまま立ち上がりざま...
有島武郎 「或る女」
...それはね、右なら右の手を、藪の垣(かき)から離さないで、どこまでも歩いて行くんだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...やはりいつものように右の手には御気に入りの人形が抱っこされていました...
竹久夢二 「博多人形」
...細君の両手は京子の右の手首に蛇のやうにからみついた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...傍に寝てゐる女の枕元に一人の男が突立つてそれが右の手に刃物を持つてゐた...
田中貢太郎 「海異志」
...右の手で水返しのあたりを掴(つか)んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の手で権太栗毛(ごんだくりげ)の手綱(たづな)を引張ってからに...
中里介山 「大菩薩峠」
...般若(はんにゃ)の面を頭の上へあげると共に、その石盤を胸におろして、黒板の文字をうつしとりながら、棒だと思えば一棒に当ればワンの一と書けば二二はツー、ツー、ツーるの字の頭をちょっと曲げると三三はスリ巾着切り、かっぱらい挟箱(はさみばこ)だと思うと違います4は四の字でございますフォーア、フォーア、フォーアふかしたてのお饅頭(まんじゅう)、フォア、フォア、フォア五の字は人の面(かお)6は鼻です7は鍵8は瓢箪(ひょうたん)ポックリコ茂太郎はこんな出鱈目(でたらめ)の下に、文字を書き且つ習いつつあったが、「さあ、皆さんがよく御勉強をなさいましたから、今日はこれでお休みの時間にして上げます、お休みの時間には、わたくしが踊りをおどってごらんに入れます」先生を圧迫して、自分が放課を宣告し、右の手を差す手、引く手にして足踏みおかしくはじめると、乳母の膝なる登が笑いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日こんなに郷里へ燻ぶつて束縛されて居るのも其時の祟りがあるのである』若い醫者は一寸口を噤んで碗の底に吸ひ殘した汁粉の汁を右の手から啜つて妙な手つきで左の手で箸を持つて冷たくなつた餅を噛つた...
長塚節 「開業醫」
...帯の間に右の手を差し込んでションボリと浮かぬ顔...
久生十蘭 「魔都」
...右の手には大きい杓子を持つてゐる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...左右の手を同じ様に発育させる様に注意して...
宮本百合子 「暁光」
...何か堅い約束をするときには互いにその右の手を堅く握り合い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...十七歳のとき米俵を左右の手に一俵ずつ持ったままで...
山本周五郎 「青べか物語」
...抉(えぐ)り出してこれを棄てよ……もし右の手...
夢野久作 「一足お先に」
...』お照は右の手首を左の手の掌(ひら)でぐりぐりと返しながら姉の顔を見て云つた...
與謝野晶子 「帰つてから」
...左右の手を失ったにひとしい寂寥(せきりょう)がひしとそこにはあるのであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...右の手にひらめかせた...
吉川英治 「親鸞」
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