...さうかそれでは見てやらう」と言つて三藏が懷から出す句稿を受取つて例の赤い机掛の前に體を擲げ附けるやうにして坐る...
高濱虚子 「俳諧師」
...九)村岡籠月君に答う福岡県若松市の村岡籠月(ろうげつ)君から句稿を送って来る手紙の端に...
高浜虚子 「俳句への道」
...句稿を書き改めてゐるうちに苦味生さん帰宅...
種田山頭火 「行乞記」
...句稿を整理して井師へ送る...
種田山頭火 「行乞記」
...・暮れても宿が見つからないこうろぎで・水は涸れきつて松虫や鈴虫や旅人のぼりつめればトンネルとなりこだまする誰も寝しづまり鈴虫のよい声ひとつ秋の波がうちよせる生徒がむらがる・赤子つぶらな眼を見張り澄んで青い空・葉鶏頭に法衣の袖がふれるなど(澄太居)窓へからまり朝顔の実となつてゐる・塀にかぼちやをぶらさがらしてしづかなくらし・葉が四五本穂をだして揺れるのも・父がくれた柘榴はじめての実が揺れてゐる(澄太居)野良猫も仔を持つて草の中に・これが最後のかぼちやたゝいて御馳走にならう九月十六日秋空一碧、一片の雲もない明朗さである、午前中はそこらを散歩、そして句稿整理...
種田山頭火 「行乞記」
...句稿整理、書かねばならない原稿を書く...
種田山頭火 「其中日記」
...昭和十一年(句稿別冊)七月二十二日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...句稿整理、完成、ほつとする...
種田山頭火 「其中日記」
...――句稿二篇、やうやく書きあげて発送...
種田山頭火 「其中日記」
...幸にしてK社から句稿料が届いたので街へ出かけて二三杯呷る...
種田山頭火 「其中日記」
...散歩、呂竹さんへ花茗荷を持つていつてあげる、句稿を投函する、W店で一杯ひつかける(アルコールのたゝりか、それともマイナスのたゝりか、めつたにない頭痛がした!)...
種田山頭火 「其中日記」
...徹夜して句稿を整理した...
種田山頭火 「其中日記」
...私はその句稿を頭陀袋におさめて歩きつづけた...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...紀元節、新らしい世紀を意識し把握し体得せよ、殆んど徹夜だつた、句稿整理...
種田山頭火 「松山日記」
...徹夜で句稿整理...
種田山頭火 「松山日記」
...後には先生自身の句稿といっしょにして正岡子規(まさおかしき)の所へ送り...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...留守中に山形の木屑兄の句稿と出雲の柿葉兄の絵ハガキとが来ていた...
富田木歩 「小さな旅」
...まだ上木せない蕪村の句稿を...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
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