...けろりとしてまた口誦(くちずさ)んで...
泉鏡花 「歌行燈」
...」さきにおばこ節を口誦んでいた一人の青年も...
犬田卯 「米」
...食卓に対して口誦するを例とす...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...彼はシルレルの熱情火のごとき詩句を熱心に口誦む...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...その伝承を口誦に依頼せし結果なる可く...
高木敏雄 「比較神話学」
...口誦伝承その一なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...不定形の口誦伝承は...
高木敏雄 「比較神話学」
...詩的口誦伝承と散文的口誦伝承とは...
高木敏雄 「比較神話学」
...一つには主として口誦による傳來において...
武田祐吉 「古事記」
...ただしは『古事記』の記載が古くから口誦によって伝承せられたものであるということを根拠として...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...第二竜は瞑目(ねむりて)口誦(くじゅ)し...
南方熊楠 「十二支考」
...愁ひつつ丘にのぼれば花茨(蕪村)と誰も口誦むのは理由がある...
横光利一 「夜の靴」
...草の根をむしりながら低い声でパリの屋根の下を口誦んだ...
横光利一 「旅愁」
...――死のうは一定(いちじょう)忍び草には何としようぞ一定語(いちじょうがた)りをこす夜の小謡(こうたい)など口誦(くちず)さんでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを心の奥に口誦(くちずさ)む...
吉川英治 「新書太閤記」
...こう連歌(れんが)の上の句を口誦(くちず)さんだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...袖の重さよ恋かぜは重いものかな阿国(おくに)歌舞伎でおぼえた小歌を口誦(くちずさ)みながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...こういうのがあった」なかなかに人里近くなりにけりあまりに山の奥をたづねて武蔵が口誦(くちず)さむのを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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