...つつしみて祈り参らす...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...貴人(あてびと)と知らで参らす雪の宿之兮(しけい)冬籠燈光虱の眼(まなこ)を射る蕪村夏の暮煙草の虫の咄(はな)し聞く重厚星合のそれにはあらじ夜這星(よばいぼし)左綱のごとく...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...この時賤(いや)しき厠卒(こもの)ありて小さき籃(かご)に無花果(いちじく)を盛りて参らす...
夏目漱石 「虞美人草」
...五人の男女炉を囲みて余念なく玉蜀黍(とうもろこし)の実をもぎいしが夫婦と思しき二人互にささやきあいたる後こなたに向いて旅の人はいり給え一夜のお宿はかし申すべけれども参らすべきものとてはなしという...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...一生のうちよほど体を参らすらしい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...全く以(もっ)て参らすまじとて過ぎにけり...
柳田国男 「山の人生」
...身に代へて斬らせ参らする事あらじと云ふうちに...
夢野久作 「白くれない」
...いのちを一つと誓い参らす臣等として...
吉川英治 「上杉謙信」
...幼君阿斗をいずこへ伴い参らすぞ...
吉川英治 「三国志」
...いそぎ参らすまま...
吉川英治 「私本太平記」
...粗茶ひとつ献(けん)じ参らすべく...
吉川英治 「新書太閤記」
...くれぐれもたのみ参らすぞ」「……身にかえましても」藤吉郎は...
吉川英治 「新書太閤記」
...侍分(さむらいぶん)にはわけても恃(たの)み参らすぞよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...将軍家を頼み参らすべきか...
吉川英治 「茶漬三略」
...おいのちを縮め参らすか...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...何ご不自由もない柳営へ持ち参らするような産物は水戸にもない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...くれぐれも頼み参らすぞ」「心得て候」金王は...
吉川英治 「源頼朝」
...たのみ参らすにつけお身大事にいそしみ給われとのみ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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