...彼の罰し方はただ厳格一方というのではなく...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...知って而して謹厳なりしが如し...
芥川龍之介 「恒藤恭氏」
...亭主の催促が厳しいのに――そこを蔭になり...
泉鏡花 「薄紅梅」
...今でこそ謹厳方直な道学先生となって門下に煙がられている坪内(つぼうち)博士も...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...芳子の打伏している机の傍に厳然として坐った...
田山花袋 「蒲団」
...日清日露戦争には厳島(いつくしま)神社のしゃもじが流行したように思う...
寺田寅彦 「千人針」
...それが例の云わば戒厳令的な体制の金属的偉力であったのだ...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...侯は寧ろ居留日本人の取締を厳重にすること度に過ぎたりと非難せられたりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の結果として雑輩の出入は厳禁せられ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...下に在る者には愛せられて、常に威厳を保ち、上に在る者には丁重にして、決して自信を失わず...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...目つきの凄(すご)くて人を射るやうなるも威厳の備はれるかと嬉しく...
樋口一葉 「にごりえ」
...女子なるが故にとて特に之を厳にするは...
福沢諭吉 「女大学評論」
...ひとりで方々歩いてゐたの?」「左う――」わたしは母の望みに随つてカトリツクの小学校へ通つてゐた息子を更に厳格な同校の寄宿舎へ入れたことを告げたりした...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...従って人口は、厳密に云って、決して食物に先行し得ないものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...科学には少くとも基本の原則は厳存して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...新しく建築された御堂(みどう)が西の対の前を少し離れた所にあってそこではまた尼僧らしい厳重な勤めをあそばされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一層厳しく抱(いだ)き付きて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...厳(やか)ましゅう訴えて来おる...
吉川英治 「新書太閤記」
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