...何だあの野郎はチョコマカして威厳がないという非難を引き起すのだった...
石川欣一 「比島投降記」
...私たちにとつて厳粛な...
太宰治 「火の鳥」
...厳木(きうらぎと読む)は山間の小駅だが...
種田山頭火 「行乞記」
...そして南京遷都の記事が厳粛なものを与へる...
種田山頭火 「松山日記」
...剛厳の大久保らをして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...第一にそれが所謂厳密科学の基礎づけを以て最も中心的な課題と考えた点にあるであろう...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...囲米厳禁の布令が出て...
直木三十五 「南国太平記」
...ほとんど要塞のように厳重な設備が出来上がったので...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...厳しい目つきの強欲(ごうよく)顔が和(やわ)らぐことはなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...厳格に言わばこれらは歌でもなく歌よみでもなく候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...牢獄(ひとや)のような大きな構造(かまえ)の家が厳(いか)めしい塀(へい)を連ねて...
水上滝太郎 「山の手の子」
...府藩県に於て厳重探索を遂げ...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...同博士は同大学切っての謹厳剛直の士で...
夢野久作 「近世快人伝」
...流石(さすが)の謹厳な八代大将も総義歯(いれば)をハメ直しハメ直し鼻汁(はな)と涙を拭い敢えず...
夢野久作 「近世快人伝」
...厳しい眼を光らしていたが...
吉川英治 「旗岡巡査」
...殿のおことばであるぞ――と何日(いつ)もの源吾とはまるで違った人のように峻厳(しゅんげん)に云い渡しがあった...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...やはり光厳が打消したとおり...
吉川英治 「源頼朝」
...もう一つにはインドで服役によって成金になろうと考えていた貴族たちが厳格な総督のためにその意を果さず本国に送還されなどして頻りに悪声を放ったことにもよるのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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