...廻戸と一里歩いて下新田へ行くと塩原太助の生家があり(代議士生方大吉氏の厳父太吉氏等によって遺跡保存会が設けられ...
石川欣一 「山を思う」
...むしろ威厳すら感じられた...
高見順 「いやな感じ」
...「あけなさい! ドローレス! 戸をあけなさい!」結婚以来初めて私は威厳に満ちた夫の声で呶鳴った...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それは鉄板を張り詰めたような黒い厳(いかめ)しい建物で...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...夜はいっそう警戒が厳重だろうから――だが...
林不忘 「安重根」
...人夫のような筋骨をもってる厳格なこの小市民は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一種の壮厳な権威が覗いていた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...三国の虞翻、晋の葛洪及び仙人抱朴子、南北朝時代において五行風角の道と太一遁甲の術とに達していた陶弘景、唐の仙人呂洞賓など、博学能文で超常の精神力をもっていた傑い人たちが、厳密にいえば、皆形而下の神仙道に組していたのである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...厳酷に云へば、嘘許(うそばかり)と云つても可(よ)かつた...
夏目漱石 「それから」
...「君は僕が確認に行きたいと思っていた疑念が根拠のあるものだということを明確にした」法学部学生の長い散歩は厳粛だった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...係官の第二回目の峻厳(しゅんげん)な訊問(じんもん)に対して...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...しかし厳格にいえば...
牧野富太郎 「植物知識」
...元来私の十五歳からの友だちだからさっそく三木男君を呼びつけて厳談に及ぶと...
正岡容 「わが寄席青春録」
...厳重なることは元旦に劣らなかった...
柳田国男 「雪国の春」
...かくの如く、他国に征して、他国にわが名を辱(はずかし)めた不届き者は、諸人の見せしめ、各営門を曳き廻した上、死罪にせよ、と厳命した...
吉川英治 「三国志」
...黄忠、厳顔は、二人の旗を山上に立て、敵にその名を知らしめた...
吉川英治 「三国志」
...幕府が新たに立てた持明院統の光厳(こうごん)天皇が御位につき給うまえに...
吉川英治 「私本太平記」
...端厳(たんげん)な肖像が描かれてあった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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