...急に厳(しか)つべらしい顔をして相手を見た...
薄田泣菫 「茶話」
...しかるに果してそれは厳然たる事実として全集に載っているのを発見して...
太宰治 「花吹雪」
...また河水が流れ込んでも海が溢れない訳を説明する華厳経(けごんぎょう)の文句がある...
寺田寅彦 「断片(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...森厳(しんごん)にして犯すべからざるものがあるのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...厳粛にして深刻なる修道の根原地としたがらないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...特別に厳しい勉強を続けたというのではない...
「私の経過した学生時代」
...ツルは尊厳といふことを心得てゐた...
新美南吉 「登つていつた少年」
...寝室の戸はいつでも内から厳重に閉めて寝る習慣になって居ります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あの厳しい北国の寒さである...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...厳しい事態を招く...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...夫婦関係は厳重峻厳であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一太は厳しく云いつけられている通り...
宮本百合子 「一太と母」
...朝夕に鳴る鐸鈴の厳かな音色...
室生犀星 「幼年時代」
...またスパルタにあれば最も謹厳に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...厳(おごそ)かな敬礼に見送られつつ水葬された...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...」冗談にしては厳しい...
横光利一 「旅愁」
...ひとり光厳法皇だけは...
吉川英治 「私本太平記」
...その美貌と端麗とを持ちながら、何より好ましいことは、謹厳なのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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