...父兄がその子弟に小説修業を危ぶむのは...
田山録弥 「小説新論」
...一人では道中が気遣われると言って危ぶむ母親や伯母に笑って言った...
徳田秋声 「足迹」
...彼等が島村のことを危ぶむのも...
豊島与志雄 「別れの辞」
...おふくろが危ぶむ...
長塚節 「月見の夕」
...互の運命を自家の未来に危ぶむがごとく...
夏目漱石 「虞美人草」
...人は怪しがりて病ひの故(せい)かと危ぶむも有れども母親一人ほほ笑みては...
樋口一葉 「たけくらべ」
...ころびはしないかと危ぶむやうな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...全くそれが原因(もと)でお勢の事を断念(おもいき)らねばならぬように成行きはすまいかと危ぶむからで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...此様(こん)な女に関係しては結果が面白くあるまいと危ぶむ...
二葉亭四迷 「平凡」
...どういうことになるか?」そう危ぶむ役人にむかい...
本庄陸男 「石狩川」
...自分を先生々々と呼ぶ少年の前途を危ぶむとともに...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...医者が申しておりました」「それが本当ならよいが」と慶月院は危ぶむように彼を眺めた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...臆病風にふかれて危ぶむ者は...
吉川英治 「三国志」
...わざと危ぶむが如く...
吉川英治 「三国志」
...なお黄忠を危ぶむかのような口ぶりでゆるした...
吉川英治 「三国志」
...危ぶむものもあったが...
吉川英治 「私本太平記」
...気負う鋭気を危ぶむかのように熟慮(じゅくりょ)の眼をふさいだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...いささか意外そうに「行きますか」と春海さんが危ぶむ...
吉川英治 「随筆 新平家」
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