...若し君が往くとすれば、僕は必勝を期して、十が十まで、必ず釣れる方策(ほうさく)に従ふから、大丈夫です...
石井研堂 「元日の釣」
...殆ど十が十まで電力が強過ぎるか電球が多過ぎるかのせいであって...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...そうして普通の人は十が十までこの両端を七分三分(しちぶさんぶ)とか六分四分(ろくぶしぶ)とかに交(ま)ぜ合(あ)わして自己に便宜(べんぎ)なようにまた世間に都合の好いように(すなわち職業に忠実なるように)生活すべく天(てん)から余儀なくされている...
夏目漱石 「思い出す事など」
...それも十が十まで楽々とできた...
夏目漱石 「明暗」
...罪は十が十まで殿樣の我儘と贅澤にあることが解りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...罪は十が十まで殿様の我儘(わがまま)と贅沢(ぜいたく)にあることが解りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妙に屋棟(やのむね)ちかくを這いまわっている……十が十...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...十が十純粋な麗わしい花であるとも思えません...
宮本百合子 「愛は神秘な修道場」
...死んだ娘の恋人だった須永孝が犯人に十が十...
三好十郎 「冒した者」
...まさか十が十成らぬと思って取りかかる馬鹿もいまい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...その望みも十が十なくなる...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ロウソクも、もうあと三本――第一、イキをする空気が、いつまで続くか――すると、十が十、おれたちの運は――佐山の声 ……きまっている...
三好十郎 「胎内」
...まさか十が十成らぬと思って取りかかる馬鹿も居まい...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...その望みも十が十なくなる...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それに、十が十、この立川さんが當のあの女では無いという確信があるのと、色や戀も相當にしつくして來て、僕から見るとスガレきつたような相手であるために、話しやすい事もありました...
三好十郎 「肌の匂い」
...むろん十が十まで当てにはならんが...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...十が十までこっちのもんじゃねえか...
夢野久作 「支那米の袋」
...十が十の場合まで...
吉川英治 「折々の記」
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