...けれども我々を動かすのは「其母これらの凡(すべて)の事を心に蔵(と)めぬ」と云ふ一節である...
芥川龍之介 「続西方の人」
...すべての筋肉を動かすところの体操の如きも大いに進歩している...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...壓し出されるやうな吐息をつくそれが靜かに空氣を動かす...
千家元麿 「自分は見た」
...夫が読んだら恨みも忘れて心動かすに違いないように書いたありましたさかい...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...それはもはや動かすべからざるものとなっていたようである...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...皇室に動かすべからざる精神的権威があり...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...あたかも何か大きな虫の青い甲羅(こうら)を指先で動かすかのように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...身を動かすのも口を利くのも億劫だった...
豊島与志雄 「未来の天才」
...」ああいかに人の心を動かす母の幻想であるかよ! コゼットは彼女にとっては常に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お京の若さといぢらしさが妙に平次を動かすのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やはり自分で動かすべきで...
原勝郎 「鞦韆考」
...ときどき身体を動かすと...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...これで動かすべからざる事実になった...
久生十蘭 「海豹島」
...隅で胡麻塩髯のチビチビ生えた口許を動かす...
宮本百合子 「刻々」
...あの頭や嘴(くちばし)を動かす工合を見るが好(い)い...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...いかなる情熱もこれを動かすことなきを指して言うなり(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...42=密室右門が前の御膳をソッと動かすと...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...如何に動かすべからざる確証を掴んでいるにしても...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索