...宗像博士創案の奇妙な器械も少くはないのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...兇賊ファントマの世にも驚くべき創案だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ちょっと常人には想像もつかないような動機を創案した作者も少なくない...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...この時分までには……あの一種特別の表情 その家具類の配置などの「創案者」であるリューシーの額に現れるあの特殊な表情をさす...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...断頭台創案者ギヨタン氏は仁者である...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...円本時代というのは改造社の創案で日本の出版界に大洪水を起さしめたものである...
中里介山 「生前身後の事」
...勝でも、大久保でも、その手足に過ぎないし、講武所も、兵学所も、開成所も、海軍所も、軍艦の事も、火薬の事も、造船の事も、徴兵も、郵便も、今日まで功績を残している基礎に於て、彼の創案になり、意匠に出でぬというもののないこと再論するまでもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...農具の創案改良という風な農業器械学の方面の題目が多いようである...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...新しい器械の創案という問題がある...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...してみると私たちのなかまのたれかが創案(そうあん)したのだが...
新美南吉 「花をうめる」
...彼女の創案になる「オルガン遊び」で...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...その創案後殆ど十年の後ち...
穂積陳重 「法窓夜話」
...さればらくだと思いて拾いたる願人(がんにん)坊主が、やがて、かつがれながら後棒のらくだの兄弟分と何やら話すを聞きとがめ、先棒の紙屑屋、振り返りて、『喧嘩するなイ』とたしなめるなぞ、三代目にはなき型にて、むらく創案にや、前人の踏襲にや、とまれ、自然なる錯覚ぶりが、げにや無類の諧謔(かいぎゃく)なりけり...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...私は先生が一人で創案し講釈することを欲しません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...恐らくモンテーニュがペルシウスの句に唆かされて創案した彼独特の表現であろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...芹沢介君から装幀の創案を受けた...
柳宗悦 「民藝四十年」
...光秀は、おそるおそるにじり寄って、「はや、新城の御創案、御他念もございませぬな」と、あいそをいった...
吉川英治 「新書太閤記」
...その創案の根本は...
吉川英治 「源頼朝」
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