...兇賊ファントマの世にも驚くべき創案だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...The Vanishing of Vaudrey(邦訳「新青年」昭和八年五月号「アーサー卿の失踪」)この作ではちょっとほかに例のない奇抜なトリックが創案されている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...併しそれは何も彼の創案でも何でもない...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...この時分までには……あの一種特別の表情 その家具類の配置などの「創案者」であるリューシーの額に現れるあの特殊な表情をさす...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...自分の創案した人造島の...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...断頭台創案者ギヨタン氏は仁者である...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...勝でも、大久保でも、その手足に過ぎないし、講武所も、兵学所も、開成所も、海軍所も、軍艦の事も、火薬の事も、造船の事も、徴兵も、郵便も、今日まで功績を残している基礎に於て、彼の創案になり、意匠に出でぬというもののないこと再論するまでもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...松島湾の月ノ浦に碇泊しているところの駒井甚三郎創案建造の蒸気船...
中里介山 「大菩薩峠」
...農具の創案改良という風な農業器械学の方面の題目が多いようである...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...新しい器械の創案という問題がある...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...彼女の創案になる「オルガン遊び」で...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...その創案後殆ど十年の後ち...
穂積陳重 「法窓夜話」
...一名ベルチョナアジュと云う人身測定法を博士が創案したのは...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...さればらくだと思いて拾いたる願人(がんにん)坊主が、やがて、かつがれながら後棒のらくだの兄弟分と何やら話すを聞きとがめ、先棒の紙屑屋、振り返りて、『喧嘩するなイ』とたしなめるなぞ、三代目にはなき型にて、むらく創案にや、前人の踏襲にや、とまれ、自然なる錯覚ぶりが、げにや無類の諧謔(かいぎゃく)なりけり...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...私は先生が一人で創案し講釈することを欲しません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...創案の名誉の方が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...江戸“いろは”四十八組の創案は――このときからといわれている...
吉川英治 「大岡越前」
...光秀は、おそるおそるにじり寄って、「はや、新城の御創案、御他念もございませぬな」と、あいそをいった...
吉川英治 「新書太閤記」
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