...彼女は勉強時間を割目にしている...
...この仕事は割目の支払いになっている...
...彼らは戦利品を割目に分けた...
...割目制度は公正なやり方だ...
...彼は学費を四割目ほど負担した...
...床の割目から下へ沈んで行く...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...深い割目(われめ)が地の下に徹(とお)って...
泉鏡花 「瓜の涙」
...この嶂壁の中間にある幾条かの割目を探り...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...祠のある割目のほかにも數個の割目があります...
江南文三 「佐渡が島から」
...その湖水の水が人知れず世界の中の孔に落ち去る底なしの割目の上を彼女と二人飛び越えて...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
...割目につきささった一二の棒片(ぼうぎれ)を除いて...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...紺青と紫とに染められた岩の割目を綴る僅の紅葉はもう真紅に色づいてゐるが...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...地盤のお蔭で床の間の古壁に二筋割目が入つたのと...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...ついに溝板(みぞいた)の割目から杖を差入れて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...桟の具合、板の割目、それから木戸を吊った蝶番(ちょうつがい)の具合など...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...岩の割目に手をかけて狂気のように断崖をよじのぼった...
久生十蘭 「海豹島」
...かねて話に聞いていた氷河の割目(クレヴァス)につかまった...
久生十蘭 「白雪姫」
...氷河に割目はつきものだから...
久生十蘭 「白雪姫」
...さっき飛びかねた割目のすぐそばだったので...
久生十蘭 「白雪姫」
...すっかりその割目から流れ出してしまう...
久生十蘭 「地底獣国」
...我々の折檻を受けたあとで煙管はいつも雁首の付根から割目がはいつてゐたのである...
牧野信一 「浪曼的月評」
...ラモンは寝台から飛び起きて幕の割目から外を見た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...御殿の壁の割目を繕ったり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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