...彼女は勉強時間を割目にしている...
...この仕事は割目の支払いになっている...
...彼らは戦利品を割目に分けた...
...割目制度は公正なやり方だ...
...彼は学費を四割目ほど負担した...
...底知れぬ氷河の割目に落ちこんでしまったのです...
池谷信三郎 「橋」
...その石の割目(われめ)には...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...この嶂壁の中間にある幾条かの割目を探り...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...この信用なるものは重大な割目を負っている...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...床石の間にある割目に見入っている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...苦痛のはいり込みうる割目をこしらえられると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...割目のはいった柱に下っていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...その雨戸の割目(われめ)から日の光が磨硝子(すりガラス)の障子に幾筋(いくすじ)も細く糸のようにさし込んでいる...
永井荷風 「雪解」
...七十四 少しの隙間(すきま)や割目から...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...背中の割目から一寸大のさしみがこぼれ出るという仕組である...
服部之総 「加波山」
...煙突を縦に切ったような割目が岩壁に深く喰いこみ...
久生十蘭 「海豹島」
...行きにあったボン(氷河の割目にかかった雪の橋)が跡形もなくなり...
久生十蘭 「白雪姫」
...かねて話に聞いていた氷河の割目(クレヴァス)につかまった...
久生十蘭 「白雪姫」
...割目も割目だが、この辺の氷河の下は、いちめんに氷洞になっているのだとみえ、割目の側面の氷が欠けて落ちる音が、どーん、どーんと足の下から不気味にひびいてくる...
久生十蘭 「白雪姫」
...こちらの急斜面には足場になるようないかなる割目(われめ)も凸起(ボッシュ)もないからである...
久生十蘭 「地底獣国」
...月光が靄(もや)の割目から射して来た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...それはその石蓋の横面に当つて一つの石の割目が着いて居てそれから垂直に棺に線が這入つて居る...
村山槐多 「殺人行者」
...本人さえ知らぬ尻の割目の黒子(ほくろ)までも存じておりまする」「はははは...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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