...しかし五円だけ割愛(かつあひ)することには...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...とても短い時間で写せそうもないので割愛して進んだ...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...擧げたいと思ふ多數の作例佳句を悉く割愛しなければならなかつたのは遺憾であるが止むを得ない次第である...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...今はこれを割愛せざるを得ない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...余裕がないから割愛しなければならなくなった...
戸坂潤 「思想としての文学」
...必らず伯の爲に多くの頁數を割愛せねばならぬと考へる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それは割愛(かつあい)して今日は人売りだけにしておこう」「人売りもついでにやめるがいい」「どうしてこれが二十世紀の今日(こんにち)と明治初年頃の女子の品性の比較について大(だい)なる参考になる材料だから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ことごとく本記に割愛(かつあい)し...
野村胡堂 「楽聖物語」
...三の作はこの集では割愛することにした...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...黄金五枚千五百疋でこれを割愛した...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...多くの素材を割愛した...
火野葦平 「花と龍」
...「割愛せざるを得なかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...これはさしあたり割愛する...
三好十郎 「肌の匂い」
...案内する人が急がしたので割愛してそとへ出てからも...
室生犀星 「故郷を辞す」
...彼は蘭軒の手定本であつたために割愛するに忍びなかつたが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...終には御自身の股(もも)の肉を割愛して...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...定本を出すに當つてこれを割愛し...
山之口貘 「山之口貘詩集」
...大鉄橋を渡つて対岸の朝鮮の土地を踏むことを割愛した...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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