...しかし五円だけ割愛(かつあひ)することには...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...それは今は割愛して豫定のとほりに...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...樹木のほうは割愛しても...
寺田寅彦 「芝刈り」
...擧げたいと思ふ多數の作例佳句を悉く割愛しなければならなかつたのは遺憾であるが止むを得ない次第である...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...そのほうを割愛して象徴的なものに席を譲るようになり...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...「れ・ろまねすく」「世界の花嫁」まで見て割愛(かつあい)して帰って来た...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...注意するに止めよう(之は重大であるが紙数がないので割愛せざるを得ない)...
戸坂潤 「科学論」
...随分必要品さえ割愛したのだが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...行手を急いでたので割愛した...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...三の作はこの集では割愛することにした...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...また一部を割愛した...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...どうぞあなたの貴重な時間の十五分間をわたくしに御割愛(かつあい)なさって下さいまし...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...原本の後半をすこしのこして「物理の発達」という章を割愛されたというのは...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...これはさしあたり割愛する...
三好十郎 「肌の匂い」
...余り話が長くなりそうだからここには割愛する...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...在欧中の画稿から諸種の面白い材題を撰んで此(この)書の挿画(さふぐわ)と装幀とに割愛せられたのはかたじけない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...猶鎌田氏の忠告に従つて割愛した...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...先づ/\先きの芋汁を樂しみに餅だけは割愛する事にして橋にかゝつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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