...無礼千万にも割愛してしまっているのである...
太宰治 「ろまん燈籠」
...そこまでで残念ながら割愛して帰って来たのであった...
寺田寅彦 「空想日録」
...夕凪の夜の詩には割愛し難い象徴的景物である...
寺田寅彦 「夕凪と夕風」
...この連載から完全に割愛する気にはどうしてもなれないのだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...必らず伯の爲に多くの頁數を割愛せねばならぬと考へる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...(編注 本集では割愛した)此の集の編纂に就いて水巴子の労を執られたことの多大なるは余の深く感謝する所である...
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...この若い娘さんのために割愛した伯母(おば)さんなり...
中里介山 「大菩薩峠」
...大部分は割愛してしまった...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...ことごとく本記に割愛(かつあい)し...
野村胡堂 「楽聖物語」
...しかしながらそのことの立入つた究明はここでは割愛して...
波多野精一 「時と永遠」
...このことの立入つた論述はここでは割愛せねばならぬが...
波多野精一 「時と永遠」
...割愛して餘程端折つてもらふことにした...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...どうぞあなたの貴重な時間の十五分間をわたくしに御割愛(かつあい)なさって下さいまし...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...しばらく横浜時代の文字を割愛し...
前田普羅 「普羅句集」
...これくらいで割愛するのも...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...割愛自今付与子...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...余り話が長くなりそうだからここには割愛する...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...在欧中の画稿から諸種の面白い材題を撰んで此(この)書の挿画(さふぐわ)と装幀とに割愛せられたのはかたじけない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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