...この間(あいだ)に割愛せざるべからざる数行(すうぎょう)あり)と言うことです...
芥川龍之介 「温泉だより」
...サヴィニャク伯爵が恋敵(こいがたき)のモーリスの化けの皮を引きはぐつもりで鹿狩りを割愛し...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...樹木のほうは割愛しても...
寺田寅彦 「芝刈り」
...別に子供の時代の自分に義理を立てて塩辛を割愛するにも及ばないであろう...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...遊覧船は寒そうだから割愛することにした...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...「れ・ろまねすく」「世界の花嫁」まで見て割愛(かつあい)して帰って来た...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...たゞ数篇を割愛したが...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...随分必要品さえ割愛したのだが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...割愛(かつあい)しよう」とついにこの句も抹殺(まっさつ)する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それは割愛(かつあい)して今日は人売りだけにしておこう」「人売りもついでにやめるがいい」「どうしてこれが二十世紀の今日(こんにち)と明治初年頃の女子の品性の比較について大(だい)なる参考になる材料だから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...このことの立入つた論述はここでは割愛せねばならぬが...
波多野精一 「時と永遠」
...多くの素材を割愛した...
火野葦平 「花と龍」
...掉尾(とうび)の大功を惜しげもなく割愛して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...突然の不都合で蛇使いの場面は割愛しますと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...これくらいで割愛するのも...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...原本の後半をすこしのこして「物理の発達」という章を割愛されたというのは...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...在欧中の画稿から諸種の面白い材題を撰んで此(この)書の挿画(さふぐわ)と装幀とに割愛せられたのはかたじけない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...それで千山の奇勝の一つである五仏頂に明日登る事を割愛した...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
便利!手書き漢字入力検索