...愛せむとする意志と愛するを得ざる本質とが相剋する限り...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...事実上に於て相剋する関係にあるということが...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...その相剋する力がその枠をとりのぞく作用としては在り得ないで...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...大小説というものは、そこにこめられている人間的善意の諸様相がどんなにリアリスティックに描かれているかと(ママ)いうと、その矛盾、相剋すべてが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それが相剋する本質であるということについて感覚が麻痺(まひ)しているようなもののありように対して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...誤解以前の「約束」どおりの動きを人間の動きとして動かしがたくうけとって相剋する人間性だけを彼はとらえたと思いますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...劇団の内部に於て相剋するのが当然であり...
三好十郎 「俳優への手紙」
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