...その本能の奥底を支配してゐた力は実に相剋から安定への一路だつたのだ...
有島武郎 「運命と人」
...その存在と激しく相剋しているのである...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...忘れも致しませぬ、二十三日の午剋、尼御台さまは御台所さまをお連れになつて御寝所へお見舞ひにおいでになりました...
太宰治 「右大臣実朝」
...七日、壬寅、晴、寅剋大地震...
太宰治 「右大臣実朝」
...十一日、丁卯、晴、寅刻大地震、未剋又少し動ず...
太宰治 「右大臣実朝」
...対立衝突相剋(そうこく)というのも...
寺田寅彦 「映画芸術」
...所が一方には又下剋上――下の階級の方から此時代に對して考へる其感想を現はしたものがあるのであります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...何うするか見あがれツ」五十男の一剋(こく)な松五郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その相剋する力がその枠をとりのぞく作用としては在り得ないで...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...政治は対立、分化、相剋、抗争を前提とはしているが、それだけでは政治はないのであって、それらを統合して一体的な意思と秩序を作ることが政治なのである...
矢部貞治 「政治学入門」
...相剋(そうこく)や摩擦(まさつ)なしに自然に成立する...
矢部貞治 「政治学入門」
...この二派がつねに相剋(そうこく)し摩擦しつつあるのが水戸の情勢だった...
山本周五郎 「新潮記」
...人間の鬪爭と相剋の面では...
吉川英治 「折々の記」
...世は下剋上(げこくじょう)だ...
吉川英治 「私本太平記」
...よく剋(か)って来たと...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分の正義によって剋ちとったものでなかったのを知ったのは...
吉川英治 「平の将門」
...生そのものゝ真実を攫まうとする私の理智とが絶えず相剋して...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
...この下剋上の時代においても遂に覆滅させることのなかった稀有な地方であることと...
和辻哲郎 「鎖国」
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