...廿日、壬辰、午剋、鶴岳上宮の宝前に羽蟻飛散す、幾千万なるかを知らず...
太宰治 「右大臣実朝」
...六日、丙午、天霽、申剋、将軍家前大膳大夫広元朝臣の亭に入御、是去る二日、御所焼失せるに依るなり、御台所、又南御堂より其所に入御、尼御台所、本所に渡御...
太宰治 「右大臣実朝」
...他ならぬこの相剋・背反・の関係に置かれざるを得ない...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...相剋の単純な無視逐放なのであるが...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...とに角芸術作品とクリティシズムとの間の対立相剋の関係をば一般的に無視する結果になることは...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...下剋上(げこくじょう)で...
蜷川新 「天皇」
...止まろうとするわれわれの瞳との醸(かも)し出すあの悩ましい相剋...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...三つの荒(すさ)んだ滝となって相剋(そうこく)している...
細井吉造 「二つの松川」
...自分の内部相剋を統一の方向に向けて行って遂には社会に有用な人物となることを辿ってゆく文学...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...相剋は有った方がよいのである...
三好十郎 「俳優への手紙」
...相剋(そうこく)し...
矢部貞治 「政治学入門」
...政治は対立、分化、相剋、抗争を前提とはしているが、それだけでは政治はないのであって、それらを統合して一体的な意思と秩序を作ることが政治なのである...
矢部貞治 「政治学入門」
...この二派がつねに相剋(そうこく)し摩擦しつつあるのが水戸の情勢だった...
山本周五郎 「新潮記」
...おのれに打ち剋(か)とうとしている姿は...
吉川英治 「大岡越前」
...肉体のご困憊(こんぱい)には剋(か)ちえない...
吉川英治 「私本太平記」
...正成が寸功を剋(か)ち得たなら...
吉川英治 「私本太平記」
...身を片輪にまでして剋(か)ちとってくれたものだ...
吉川英治 「私本太平記」
...弱冠(じゃっかん)すでに戦陣の武名を剋(か)ち得ていても...
吉川英治 「新書太閤記」
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