...どんな相剋(そうこく)をも包む...
高村光太郎 「自分と詩との関係」
...六日、丙午、天霽、申剋、将軍家前大膳大夫広元朝臣の亭に入御、是去る二日、御所焼失せるに依るなり、御台所、又南御堂より其所に入御、尼御台所、本所に渡御...
太宰治 「右大臣実朝」
...八日、丁丑、晴、左大将家御直衣始なり、仍つて鶴岳宮に御参、午剋出御、前駆並びに随兵已下、去月廿七日の供奉人を用ゐらる...
太宰治 「右大臣実朝」
...あなたの卒直(そっちょく)一剋(いっこく)な御性質から云っても...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...而もこの間の相剋・背反・関係に最初の認識を与えたものは...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...相剋の単純な無視逐放なのであるが...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...それを剋伏しようとして努力した...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...全く下剋上と同時に他(ヒト)のもの自分のものゝ見境がつかないといふ面白い現象が起つて居るといふことが分るのであります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...一剋である外に欠点はない彼は正直で勤勉でそうして平穏な生涯を継続して来た...
長塚節 「太十と其犬」
...日頃から一剋者(こくもの)の百助でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その相剋(そうこく)をつづけて...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...四人の剋苦の精神のほうが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...人間の性格的相剋を主従という封建の垣のうちに日夜まむきに犇(ひし)めきとおして遂に...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...病気にゃ剋(か)てねえ」と...
吉川英治 「大岡越前」
...ただ理解しがたい人の世の相剋(そうこく)ぶりが彼には悲しくて恨めしくて...
吉川英治 「私本太平記」
...同胞相剋(どうほうそうこく)の悲泣(ひきゅう)とうらみを訴えて人の胸を打たずにおかない...
吉川英治 「私本太平記」
...一面には直義との相剋(そうこく)を抱え...
吉川英治 「私本太平記」
...世に剋(か)ってゆくには...
吉川英治 「平の将門」
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