...これも亦或は両面の剋(こく)し合つた悲劇と言はれるであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...三日、辛未、天晴、風静なり、今日申剋、御所の上棟なり、相州以下諸人群参す...
太宰治 「右大臣実朝」
...廿一日、辛酉、晴、午剋、忠綱朝臣件の御調度等を御所に運ばしむ、御車二両、九錫彫の弓、御装束、御随身の装束、移鞍等なり、是皆仙洞より調へ下さると云々、将軍家、忠綱朝臣を簾中に召して御対面有り、慇懃の朝恩、殊に賀し申さると云々、凡そ此御拝賀の事に依りて、参向の人已に以て数輩なり、皆御家人等に仰せて、毎日の経営、贈物、花美を尽す、是併しながら、庶民の費に非ざる莫し...
太宰治 「右大臣実朝」
...それは広義国防というもの自身の内部的な相剋・背反・を意味せざるを得なくなる...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...彼は一剋者である...
長塚節 「太十と其犬」
...結婚にからむ親たちとの相剋も非条理に思えた...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第六巻)」
...その相剋する力がその枠をとりのぞく作用としては在り得ないで...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...それが相剋する本質であるということについて感覚が麻痺(まひ)しているようなもののありように対して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なんらの対立も分化も相剋(そうこく)も抗争もなく...
矢部貞治 「政治学入門」
...相剋(そうこく)や摩擦(まさつ)なしに自然に成立する...
矢部貞治 「政治学入門」
...この二派がつねに相剋(そうこく)し摩擦しつつあるのが水戸の情勢だった...
山本周五郎 「新潮記」
...魏の大軍には剋(か)てまい...
吉川英治 「三国志」
...相剋(そうこく)...
吉川英治 「三国志」
...世は下剋上(げこくじょう)だ...
吉川英治 「私本太平記」
...はや相剋内紛(そうこくないふん)しておると聞えては...
吉川英治 「新書太閤記」
...相剋(そうこく)...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そこの造立(ぞうりゅう)や改築を心がけたりなど――すべては彼が五十歳前後に剋(か)ちえた時運と権力と健康をそそいで...
吉川英治 「随筆 新平家」
...下剋上の大勢を代表する久秀は...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??