...どんな相剋(そうこく)をも包む...
高村光太郎 「自分と詩との関係」
...廿日、壬辰、午剋、鶴岳上宮の宝前に羽蟻飛散す、幾千万なるかを知らず...
太宰治 「右大臣実朝」
...十一日、戊子、晴、申剋、鶴岳八幡宮の別当三位僧都定暁、腫物を煩ひて入滅す...
太宰治 「右大臣実朝」
...狂わんばかりの憤りと嫉妬と愛と憎悪との相剋(そうこく)に堪(た)えやらずして...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...正直の仙さんは一剋(いっこく)で向張りが強く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...所謂国内相剋の緩和者としてかけがえのない人物であること...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...二重意識の相剋による錯乱は蓋し...
中原中也 「詩に関する話」
...静かなのは相剋(あいこく)する血と骨の...
夏目漱石 「思い出す事など」
...現在の自分の心のうちのさういふ相剋のためかも分りませんもう一方では...
堀辰雄 「「古代感愛集」讀後」
...友情といわれるごくひろい気持の上で経験されているこのような相剋は...
宮本百合子 「異性の友情」
...この人間性の覚醒と行動の抑制との相剋があらゆる方面にあらわれていたルネッサンス時代に...
宮本百合子 「現代の主題」
...その中での性格相剋の悲劇...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分が剋伏(こくふく)してしまった世界に向って...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...政治は対立、分化、相剋、抗争を前提とはしているが、それだけでは政治はないのであって、それらを統合して一体的な意思と秩序を作ることが政治なのである...
矢部貞治 「政治学入門」
...すなわち相剋(そうこく)して国はみだれだす...
吉川英治 「三国志」
...正成が寸功を剋(か)ち得たなら...
吉川英治 「私本太平記」
...死中に入っておたがい栄(は)えある生(せい)を剋(か)ちとろうぞ」といって結んだ...
吉川英治 「私本太平記」
...生そのものゝ真実を攫まうとする私の理智とが絶えず相剋して...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
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