...甚だ稀有ながら此刹那の餘光を身に浴びて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その一刹那に、馬上の人も戰慄した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...大切な刹那をはづれて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その片足をかけた刹那に...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...この旅は現在の刹那から永遠の現在への距離を時間的に見て...
竹内勝太郎 「人形芝居に関するノオト」
...牡丹の花弁を啣んだような紅い唇をふるわせた一刹那...
谷崎潤一郎 「少年」
...引いたと思った刹那に...
直木三十五 「南国太平記」
...その刹那にふと眼に殘つた女のほつそりと痩せた...
南部修太郎 「病院の窓」
...小林が彼と肩を並べようとする刹那...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...大きな月が幾つもそこでは満ち欠け――くり――かえし――くりかえし――夜のひと刹那ごと――とこしえに変転する地――そこでは星影さえも消えてしまう青白い顔した月たちの吐く息のために...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...が、相手は、せせら笑って、「放さぬとも! 放しませぬとも! さ、こうまいられ!」引きずって行こうとした、その刹那、どう浪路の片手が動いたか、匕首の、鍔(つば)まで、心元(むなもと)を、ぐうッと突ッこまれた五助――「わああ!」と、わめいて、女を突きはなし、よろよろと、よろめいて、しばし怺(こら)えたが、急に、ガクリと膝を突いてしまった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今夜こうして寂しい自分を置いてお行きになるのを見た刹那(せつな)から...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼が休之助のほうへ眼をやった刹那(せつな)...
山本周五郎 「風流太平記」
...意志では何んともしかねるある断ち切れた刹那が心に起るのである...
横光利一 「旅愁」
...次の刹那(せつな)にもう直(す)ぐ前へ一歩...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...程離れた山腹の禅刹(ぜんさつ)に...
吉川英治 「江戸三国志」
...その刹那、老人の体のなかにもあった若い血は、とたんに赫怒となって、「不義者めッ」と、突如な大声が、董承(とうじょう)の口を割ってでた...
吉川英治 「三国志」
...羅刹谷(らせつだに)の下を行け...
吉川英治 「私本太平記」
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