...おれの命はその刹那に...
芥川龍之介 「好色」
...冷却に入る最初の刹那までしか...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...白刃乳(ち)の下に臨める刹那(せつな)...
泉鏡花 「活人形」
...羅刹(らせつ)よ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...この過程は實にわが刹那主義のランビキにかかつた努力のそれと同じ樣だと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この古刹(ふるでら)を棲居となせしが...
巌谷小波 「こがね丸」
...巨刹あり、誕生寺といふ...
大町桂月 「房州の一夏」
...読者も御承知のとおり浄土宗の総本山巨刹(きょさつ)増×寺は...
橘外男 「蒲団」
...その刹那「おやっ」と...
直木三十五 「南国太平記」
...長吉(ちやうきち)は其(そ)の後姿(うしろすがた)を見送(みおく)ると又(また)更(さら)に恨(うら)めしいあの車を見送(みおく)つた時の一刹那(せつな)を思起(おもひおこ)すので...
永井荷風 「すみだ川」
...この笑う刹那(せつな)には倫理上の観念は毫(ごう)も頭を擡(もた)げる余地を見出し得ない訳ですから...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...そう思った刹那(せつな)彼の心は阿賀妻の意志の下に繋(つな)がれていた...
本庄陸男 「石狩川」
...かつて「聞く説(なら)く奈落の底に沈みなば刹利(せつり)も首陀(しゅだ)も異ならざるなり」と詠みたまいしを空海がかく悟りてこそ「如来位までは成り登るなり」と讃めまいらせたなどを攷(かんが)うるとよほど得脱した方と察したてまつる...
南方熊楠 「十二支考」
...ただの一刹那(せつな)だ...
三好十郎 「好日」
...地下千尺(しゃく)の静けさが感じられる一刹那(せつな)である...
夢野久作 「怪夢」
...一刹那(いつせつな)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...大石橋駅の附近の迷鎮山の上に海雲寺と云ふ古刹があつて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...その刹那(せつな)を見たという一兵は...
吉川英治 「三国志」
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