...場内騒然としてまさに議事に入ろうとしたその刹那...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...夜叉羅刹(やしゃらせつ)をして其暴(そのぼう)を肆(ほしいまま)にするを得ざらしむ...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...刹那的にのみ現代を見てはゐられなくなる...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...きこうとする刹那...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...けれどもその変遷の刹那刹那を活動写真のように描き出すことは不可能であるからして...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...上杉(うへすぎ)の隣家(となり)は何宗(なにしう)かの御梵刹(おんてら)さまにて寺内(じない)廣々(ひろ/\)と桃(もゝ)櫻(さくら)いろ/\植(うゑ)わたしたれば...
一葉女史 「ゆく雲」
...――私はおそらくその刹那に...
牧野信一 「タンタレスの春」
...私は刹那に、ある神秘的な感じが心に湧きくるのを覚えた...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...その刹那(せつな)に「おじ様...
森鴎外 「阿部一族」
...」綾小路の目は一刹那(せつな)鋼鉄の様に光った...
森鴎外 「かのように」
...それをあらあらしい刹那の力が呑み込んでしまうのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...10465この刹那は尊敬して貰わんではならぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...次の刹那(せつな)には...
山本周五郎 「風流太平記」
...香ぐはしき刹那に永久を烙印し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...その猪突によろりとなった金井一角は、新九郎の腰帯を掴んで、身をねじかえそうとしたが、刹那、既に片足を船板から踏み外してしまっていた...
吉川英治 「剣難女難」
...羅刹谷のおくへ移されたような心細い有様ですから」「でも...
吉川英治 「私本太平記」
...烈風にふき煽(あお)られてぱッと剥(め)くられた刹那...
吉川英治 「新書太閤記」
...桜島をつつんだ暮色が刹那々々に移り変つてゆくのであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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