...彼女の歌声は分外に美しかった...
...友人が分外においしいというレストランに誘ってくれた...
...最近は分外に暑い日が続いている...
...会議の議題は分外に多かったため、時間が足りなかった...
...彼は分外に頭が良く、問題をスムーズに解決した...
...――イヤしかしそなたの質問(とい)は大分(だいぶん)俺(わし)の領分外(りょうぶんがい)の事柄(ことがら)に亘(わた)って来(き)た...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...あの老木が一度でも分外な涙を流したか...
有島武郎 「星座」
...当分外(ほか)に誰も来ないでしょう...
海野十三 「恐怖の口笛」
...御身がこの家の掟に反して夜分外出なさる理由を承るのが正当じゃ』そう云われて忠五郎は大層当惑し...
小泉八雲 田部隆次訳 「忠五郎のはなし」
...かく分外(ぶんがい)の奢侈(しゃし)は札差(ふださし)または御用達(ごようたし)商人の輩に多しといえり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...特にチャハルは大分外蒙古に近いのだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...もう当分外へ出られません...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の領分外だということをさとりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...多分外だろうと思った」「フーム」「あれだけの物を隠すのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嫌らしい素振りなんか少しもありませんよ」「夜分外へ出ることはないのか」「滅多に出ません」「昨夜(ゆふべ)は?」「二人共早く休んだやうで」「權八は?」「あれは道樂者ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その時分外へ出たものは無かつたのかな」「さア...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...分外の欲さへ渇かねばこの上に望みもなし...
樋口一葉 「十三夜」
...分外(ぶんぐわい)の欲(よく)さへ渇(かわ)かねば此上(このうへ)に望(のぞ)みもなし...
樋口一葉 「十三夜」
...人間は職分外の事に手を出すのは好くないなどとつぶやいてゐた...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...分外の人気を得たのを御覧になるにつけても...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この女がこの紳士を知っているとすれば多分外国……米国で知り合いになったものと考えられるが……...
夢野久作 「暗黒公使」
...之(これ)に分外(ぶんぐわい)の時間を費さず...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...何流でもこれまでの既成剣法ならばそれで十分外(はず)し得たといっていい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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