...彼女の歌声は分外に美しかった...
...友人が分外においしいというレストランに誘ってくれた...
...最近は分外に暑い日が続いている...
...会議の議題は分外に多かったため、時間が足りなかった...
...彼は分外に頭が良く、問題をスムーズに解決した...
...幾分外部の事情に...
芥川龍之介 「煙管」
...――イヤしかしそなたの質問(とい)は大分(だいぶん)俺(わし)の領分外(りょうぶんがい)の事柄(ことがら)に亘(わた)って来(き)た...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...当分外(ほか)に誰も来ないでしょう...
海野十三 「恐怖の口笛」
...決して分外に威張ることを欲せず...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...むしろケタは幾分外れているにせよ...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...五十を越した主人は分外に働かねばならなかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...特にチャハルは大分外蒙古に近いのだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...おのおのその職とするところの分外に出て業(わざ)をしようとすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある時は三韓また或時は支那という風に大分外国の文化にかぶれた時代もあるでしょうが...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...当分外の方角へは足を向けずにしまったろう...
夏目漱石 「道草」
...多分外だろうと思った」「フーム」「あれだけの物を隠すのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...分外の慾さへ渇かねば此上に望みもなし...
樋口一葉 「十三夜」
...遂に豪奢(ごうしゃ)分外の譏(そし)りを得るまでに至りしも...
福沢諭吉 「日本男子論」
...分外の人気を得たのを御覧になるにつけても...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...当分外へ出ないんだね...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...外国人が分外(ぶんぐわい)の尊敬を受けるのを慊(あきたら)ぬことに思つた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...御領分外でございますから...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...この女がこの紳士を知っているとすれば多分外国……米国で知り合いになったものと考えられるが……...
夢野久作 「暗黒公使」
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