...左側は穂の出揃うた麦畑になつて右側は別荘の土手になつてゐた...
田中貢太郎 「海異志」
...若葉の出揃うたばかりの桑は月の下に靄がかゝつたやうにぼやけた色を見せてゐた...
田中貢太郎 「海異志」
...二人は出揃うた穂の真直に立っている麦畑の間を出て草原へ入ったが...
田中貢太郎 「放生津物語」
...麦の穂が出揃うて菜種が咲き揃うて...
種田山頭火 「其中日記」
...この十日間程で頓に出揃うことになった...
戸坂潤 「社会時評」
...こんなに一遍に出揃うというのは何故だろう...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...社内の若い男全部約五六十が約束に従って出揃うと...
中村地平 「霧の蕃社」
...鎮子さんや初子さんたちの組がキャビンからあらわれて斜堤へ出揃うと...
久生十蘭 「だいこん」
...やがてスキー客の出揃うころになると...
横光利一 「旅愁」
...なお後から続く小姓組の面々や諸将の出揃うのを待ち合わせていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...おつつがもなく」「ご祝着に存じ上げます」留守居衆が出揃うて...
吉川英治 「茶漬三略」
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