...「今日は内湯に入りたいな」...
...「この温泉の内湯は広くて気持ちいい」...
...「内湯には岩盤浴もあるらしいよ」...
...「内湯は24時間入れるそうだから、夜に行ってみようかな」...
...「内湯に浸かって体を癒やしたい」...
...木賃(きちん)御泊宿(おとまりやど)――内湯(うちゆ)あり――と...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...内湯の出もとにかかつてる橋を渡ると...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...ほとんど素人下宿のような宿で、部屋も三つしかなかったし、内湯も無くて、すぐ隣りの大きい旅館にお湯をもらいに行くか、雨降ってるときには傘をさし、夜なら提燈(ちょうちん)かはだか蝋燭(ろうそく)もって、したの谷川まで降りていって川原の小さい野天風呂にひたらなければならなかった...
太宰治 「姥捨」
...ぶく/\湧き出る内湯は勿体ないほどよろしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...……内湯のありがたさ...
種田山頭火 「旅日記」
...五時近くなつて、やうやく由布院の湯坪へ着く、T屋といふ安宿へおちつく、なか/\よい宿らしい、家は粗末だが、……どてらを貸してくれる、お茶を持つてきてくれる(お茶受として沢庵も悪くない)、火鉢にたくさん火をいけてくれる、内湯がある、電燈が明るい...
種田山頭火 「道中記」
...内湯へ入ることができたが...
徳田秋声 「風呂桶」
...内湯もある、外湯もある、蒸湯もある...
中里介山 「大菩薩峠」
...内湯は夕方でなければ立たず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨日(きのう)は内湯がなかったので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに大店ではみんな内湯を立てているし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...温(ぬく)くなりかけた内湯をわかし直して入つてゐるといふことでしたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内湯の温泉(ゆ)ツボへ行って沈みこむ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...笛の音の鳴り饗くのを待つて各自宿屋から(宿屋には穩かな内湯がある)時間湯へ集る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...どの宿にも内湯は無いと聞いてゐたので何の氣もなくその後に從つて戸外へ出たが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...笛の音の鳴り響くのを待って各自宿屋から(宿屋には穏かな内湯がある)時間湯へ集る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...多勢いないと騒ぐに張合が無いのであろうと私は割合にその内湯の空くのをいつも喜んでいた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...僅かにその宿だけが持っているというその内湯の小さな湯殿の三方は田圃となっていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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