...自分は周章てながらも六つかしいなと腹に思ひつゝ猶一息と走つた...
伊藤左千夫 「奈々子」
...」などと云(い)い云い普通の人が一つ二つを喰う間(あいだ)に五つも六つもペロペロと平らげた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...六つにもなる坊ちゃんにお恥じなさい」口論がこうじて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...丁度四つと六つの悪戯盛りで...
豊島与志雄 「香奠」
...箱根の関所は、冬も、夏も、暮六つに、門を閉じる慣わしであった...
直木三十五 「南国太平記」
...五つ六つの灯が微かにちらついて見える...
中島敦 「環礁」
...よくこんな六つかしい事を言つては私を教へました」「――」平次は默つて聽いて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の六つかしい顏を見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...六つかしい手続やお上の眼を恐れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土地の人が六つ七つの娘を拾って育て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
堀辰雄 「鳥料理」
...ヒョロヒョロとした茎に六つか七つの花が着いて居るという意味である...
牧野富太郎 「植物記」
...我が思ふ心の内は六つのかどと...
三田村鳶魚 「女順禮」
...六つの樽を一パイにしますと...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...」と蜘蛛が六つの眼を別々にパチパチさせて云いました...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...此年棠軒二十八、妻柏二十七、子棠助三つ、女長八つ、良六つ、全安の女梅十二、柏軒五十二、子鉄三郎十三、平三郎一つ、女洲二十一、国十八、安十、琴七つ、妾春三十七、榛軒未亡人志保六十二であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...發音が六つかしいので色々な言ひ方をして居る...
柳田國男 「食料名彙」
...六つの鼓(こ)を叩くのが合図だった...
吉川英治 「三国志」
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