...忽ち心を躍らすばかり暖な日の色に染まつてゐる蜜柑(みかん)が凡そ五つ六つ...
芥川龍之介 「蜜柑」
...そして六つ目になつて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...妾よりも五つ六つ下じゃないの」と妾は少年――でもないが...
海野十三 「三人の双生児」
...子供も五つ、六つ、七つ、八つくらいまでは何とかゴマカス手もあるが、もう二十歳(はたち)、二十一となってはゴマカシても、とてもおっつくものではない...
橘外男 「雷嫌いの話」
...舟で出来た水車が五つも六つも並んで川にかけてある...
田山録弥 「百日紅」
...女の流儀ですぐさま錠前を六つも掛けてしまうのさ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...または六つの穴のある小さな笛で山の歌を吹きます...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...他方にはナポレオン金貨(訳者注 ルイ金貨と同じく二十フランの金貨)が六つはいっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...六つ目の新らしい箱...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...疊の上へ六つかしく坐りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただいささか六つななつのおさなだちより誰つたゆるとも覚えず心にうつりたるもの折々にかたちをあらはしてかくはかなき文字沙(ざ)たにはなりつ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...できるだけ早く五つ六つの通りを駆けぬけて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...もう五つも六つも改めている...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...大きな梨ならば六つか七つ...
正岡子規 「くだもの」
...六つばかり年下の女がこしをかけていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...その遠ざかって行く陸地に小さな人の影(かげ)が五つ六つうごき一人は両手を高くあげてまるで気違(きちが)いのように叫(さけ)びながら渚(なぎさ)をかけまわっているのでした...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...六つになったの...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...何しろ一人で卓子(テーブル)を六つ宛(ずつ)も持っているんで一人欠けても頬返(ほおげえ)しが附かないですからね...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
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