...兆民居士(ちょうみんこじ)の「一年有半(ねんゆうはん)」だのという新刊の書物も散らばっていた...
有島武郎 「或る女」
...中江兆民等の親友であつた小島龍太郎や...
石川三四郎 「浪」
...通俗社會主義(堺利彦著)七花八裂(杉村楚人冠著)兆民先生普通選擧の話(西川光二郎著)近世社會主義史(田添幸枝著)社會學講義(大月隆著)良人の自白(小説)前篇及後篇(木下尚江)社會主義神隨(幸徳秋水著)同年九月十九日東京朝日新聞の左の如き記事あり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...(一記者)▲一味徒黨の面々△幸徳傳次郎 少うして故中江兆民の玄關番をなし苦學すること多年...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...恩師兆民の自由民權論を承けて之を唱へ後明治三十年頃ユニテリアン教會に出入して社會主義を研究し日露戰爭前非戰論を主唱して朝報社を去り...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...故中江兆民が北門新聞で榮えてゐた時のことや...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄が面白い逸事として知つてゐた兆民の有名な睾丸酒(きんたまざけ)も...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...境内に石碑多きが中に、中江兆民翁の碑、殊に人の目を惹く...
大町桂月 「吾嬬の森」
...『創世記』は、記して曰く、人始加二多於地一、亦有二生レ女者一、神子輩、見二人之女為一レ美、随二其所一レ欲而娶レ之耶和華曰、我霊必不下因二人有一レ過恒争上之、蓋其為二肉体一、姑弛レ期一百二十年、当時有二偉大夫在一レ世、其後神子輩、与二人之女一同レ室、生レ子、亦為下英雄即古有二声名一之人上、耶和華神見二世人之悪貫盃一、凡其心念之所二図惟一者、恒惟作レ匿、故耶和華悔三已造二人於地一、而心憂レ之、耶和華曰、我所レ造之人、我将レ剪二滅於地一、自レ人及二獣毘蠢、飛鳥一、蓋我悔レ造之矣惟揶亜(ノア)獲二恩那和華前一、挙レ世自壊二於神前一、強暴二於地一、神鑑二観下土一、見二其自壊一、因三在レ地兆民尽壊二其所行一レ、神謂二揶亜一曰、兆民之末期、近二及我前一矣、盖強暴二地、我将一レ併二其他一而滅上レ之、七日後、洪水氾二濫於地一、適揶亜在レ世六百年二月十七日、是日大淵之源潰、天破二其隙一、雨注二於地一、四旬昼夜、水溢二於地一、歴二一百五十日一、猶太旧記の云う所、かくの如し...
高木敏雄 「比較神話学」
...フランス唯物論としては中江兆民氏によって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...其の上に兆民と謂ふ詞も同樣に使ひ...
内藤湖南 「聖徳太子」
...故中江兆民(なかえちょうみん)先生...
福田英子 「妾の半生涯」
...兆民の福利を思って...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...またかつて兆民居士(ちょうみんこじ)を評して...
正岡子規 「病牀六尺」
...兆民居士が『一年有半(いちねんゆうはん)』を著(あらわ)した所などは死生の問題についてはあきらめがついて居つたやうに見えるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...私どもは教室でもしばしばこの先生から、中江兆民、福沢諭吉、徳富蘇峰、三宅雪嶺などについて聞かされたものである...
三木清 「読書遍歴」
...同じ月に中江兆民(なかえちょうみん)が静岡を過ぎて保を訪(と)うた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...兆民は前年の暮に保安条例に依(よ)って東京を逐(お)われ...
森鴎外 「渋江抽斎」
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