...「兄様」は敬語の一種で、年上の男性に対して丁寧な呼び方...
...「兄様に相談してみよう」と言って、年上の男性に意見を求めるときに使われる...
...「兄様の誕生日には何を贈ろうか」と、兄弟や親戚が話し合うときに使われる...
...「兄様と過ごした子供時代は懐かしい」と、思い出話をするときに使われる...
...「兄様が怒る前に謝った方がいいよ」と、注意を促すときに使われる...
...しかしお兄様を殺しても足らず...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...中々うまいよ」糸子はにこにこわらひながら「兄様...
田澤稲舟 「五大堂」
...実に自分ながら不思議ですよ」女はいとゞうれしげに「たとひうそでも其お言葉は忘れません」「うそかまことか今に屹度しれますよ……お兄様も今頃は熱海へおつきでせうが...
田澤稲舟 「五大堂」
...某(それがし)に七人兄弟中に、拙者は罪人、芳は夭死(ようし)、敏は唖に否様(ぶざま)の悪い様なものなれど、また跡(あと)四人はかなりに世を過(すご)せられ、特に兄様、そもじ、小田村は両人ずつも子供があれば不足は申されぬ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...お兄様はそれじゃ...
夢野久作 「ルルとミミ」
...「高い山でもないが――」「お母様――お兄様を捜しに参りましては?」「なりませぬ」綱手は俯向いた...
直木三十五 「南国太平記」
...「お兄様」あまりに死んだ由紀子とよく似て居ります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「あれッ」斬られたのは、佐の市ではなくて、刃の下へ飛込(とびこ)んで来た妾のお元、「お兄様、面目ない、――私はお前の妹のお元、悪人の手に誘拐(かどわ)かされて、心にも無い妾奉公、親の讐(かたき)とも知らずに此奴(こやつ)に身を任せました、兄上様許して――」「何? 妹、お元? お前は此処(ここ)に居たのか、どれどれ、側へ寄って触らせて見せろ、お元ッ」「お兄様、私ア斬られました、――お前の身代りに――本望、お詫びはあの世で――」「何? 斬られた? 妹ッ」盲と断末魔の女と、探り寄り探り寄り、血潮の中に犇々(ひしひし)と掻い抱(いだ)きます...
野村胡堂 「禁断の死針」
...父様(とうさん)も母様(かあさん)も兄様(にいさん)も誰れも後生(ごしよう)顔を見せて下さるな...
樋口一葉 「うつせみ」
...それ兄様(あにさま)のお帰りと言へば...
樋口一葉 「大つごもり」
...うちの勉兄様なんか...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...お父様が叔父様へあげた手紙の字のやうに大きく憤つたかたちで――兄様へ書かう...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...兄様も一両日中に手紙を差しあげるとか申して居りますが...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...あさ子のお友達のお兄様よ...
森本薫 「みごとな女」
...ホントの事を判断して頂くお方はこの世にお兄様お一人しか...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お兄様」と言って嬉し泣きに泣きながら春夫さんに縋(すが)り付いた女の児がありました...
夢野久作 「クチマネ」
...アンマリ早くエラクなり過ぎて恐しいみたいじゃないか」「そうしてお兄様の方の成績はドウ?」「お前とウラハラだ...
夢野久作 「二重心臓」
...お八重にまで持たれて行った――怖ろしい気がする」「兄様...
吉川英治 「無宿人国記」
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