...却て彼等を遇するに掌上の傀儡を以てせむとしたるにあらずや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...私はまるで傀儡(くぐつ)の女のようにこの恥しい顔をあげて...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...これがまことの傀儡なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...傀儡師も亦壇を下りて跪きぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...われは幻影と傀儡(くわいらい)とを敬(けい)せず...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...とすれば明石海峽一つを隔てた西宮産所の傀儡子が...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
......
辻潤 「「享楽座」のぷろろぐ」
...傀儡(かいらい)を操(あやつ)っている清川が別室に来ていたのに違いなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...而も西郷侯は彼れの傀儡と為る如き痴人に非ずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...(四)幕中の傀儡師伊東代治男は曾て土佐派を通じて自由党を操縦したる人なり土佐派の自由党を左右し得たる時代に於ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自己の思慮の奴隷となり傀儡となって...
豊島与志雄 「ジャングル頭」
...大阪の傀儡劇は今日江戸時代の演劇浄瑠璃凡て頽廃せむとする時...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...その創作集「羅生門」「傀儡子」時代に一期を畫して完成された芸術的境地に...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...「地獄変」・「戯作三昧」(新潮文庫・『傀儡師』所収)...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...作者の意志の傀儡になつて了つてゐる...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...その傀儡(かいらい)者たる本願寺を討ち...
吉川英治 「黒田如水」
...傀儡(かいらい)にすぎなかった...
吉川英治 「三国志」
...傀儡領主大内義長を擁立するとしても...
和辻哲郎 「鎖国」
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