...巨鹿城(ころくじょう)に近い廓町(くるわまち)の最も俗塵に遠い一区劃だった...
芥川龍之介 「疑惑」
...外の俗塵とは絶縁して...
上村松園 「あゝ二十年」
...俗塵を離れたる上野の茶亭に會合したし...
大町桂月 「月の隅田川」
...それらは街上の俗塵をぬけだして不断の示唆と策励になるものだから...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...極めて平凡な一田夫として俗塵(ぞくじん)に埋もれた...
太宰治 「竹青」
...俗塵にもまた遠く離れてゐた...
田山録弥 「スケツチ」
...俗塵を脱した清浄さ以上のものがあり...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...俗塵を絶した気品の香である...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...俗塵は剥落して詩趣が湧く...
豊島与志雄 「北支点描」
...俗塵を一洗し得たるの思あり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...俗塵を避くるなどとて得意の色をなす者なきにあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...しかし春の花の時は全く俗塵を離れた境地で中々佳(よ)い眺めであるといわれる...
牧野富太郎 「植物記」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...禅三昧に俗塵(ぞくじん)を避けた...
正岡容 「圓朝花火」
...ちようど打水のやうにこの温泉場の俗塵をしづめました...
水野仙子 「道」
...ここの俗塵(ぞくじん)すら嫌って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...深山に俗塵を離れて燎乱と咲く桜花が一片散り二片散り清けき谷の流れに浮かびて山をめぐり野を越え茫々たる平野に拡がる...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??