...乳飲児を抱へて、大きい乳房を二つとも披(はだ)けて、叔母が居睡(ゐねむり)してる態を、私はよく見たものである...
石川啄木 「刑余の叔父」
...乳飲児や小さいのがあるから...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...私に一番接近した十五六の女の子の背負うて居た乳飲児が其女の子の肩へ挂けて白く乳を吐いた...
長塚節 「隣室の客」
...乳飲児が白い百合の花を持つて居る...
長塚節 「隣室の客」
...乳飲児を抱へて、筵も何もない処で臆びれもせず虚空な眸を見ひらいてゐた...
原民喜 「氷花」
...青ぶくれのおかみさんが廊下に乳飲児を抱へて...
原民喜 「災厄の日」
...幾人かの女たちは腕に乳飲児(ちのみご)をかかえ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...妻のお雪が低く子守唄を歌ひつゝ乳飲児を負つて昼飯の仕度をしてゐる...
三好十郎 「地熱」
...いずれも乳飲児の頃に死んでしまいました...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしは乳飲児時代から不徳についていだいている本能や印象を今に至るまで失わないので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いよいよ胎外に出ると乳飲児となり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...……しかしそのうちに乳飲児(ちのみご)の品夫が...
夢野久作 「復讐」
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