...余計に気がふさいだんです...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...今日は余計にいたはしいやうな気がした...
鈴木三重吉 「桑の実」
...そんな時に限つて余計に咳が出るもんで...
関根金次郎 「本因坊と私」
...ぼくは余計にリエに惹かれ...
田中英光 「さようなら」
...そして一人でも余計にそこに客を引きつけようとしていたのである...
田山花袋 「日本橋附近」
...弟の方の鼻薬を余計にしようとすればアーントネリの備えが薄くなる...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...少しでも余計に報道することが必要だからだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...西洋の方に余計にありはせぬか...
新渡戸稲造 「人格を認知せざる国民」
...一つでも余計に仕事をして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼女の様子は余計にそわそわしているように見えた...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...余計に見込んで苦しめる様な事をするお金も堪らなく憎らしかった...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...新しいものほど硫黄分が多いから余計に変色する...
村井弦斎 「食道楽」
...しばらく見ない間に余計に美しく冴えた顔をしていた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...上流社会の堕落を余計に見せ付けられるようです...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...いくら仕入れましても無くなりますので……Mという頭字(かしらじ)の付くお名前の方が余計においでになるからでも御座いましょうか...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...初めの方ほど余計に開いたり捲いたりしたに決っている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...つまりその中に「解かり易い」とか「面白い」とか「うまい」とか「奇抜だ」とか「眼新しい」とかいう分子が余計に含まれているからで...
夢野久作 「能とは何か」
...また租税に一ギニイ余計に納め得しめもしないであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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