...この所作で余計に目に着く...
泉鏡花 「婦系図」
...そこを閉めると余計に小暗くなつてしまふ板の間に...
鈴木三重吉 「桑の実」
...それは余計に自分を苦しませる種なので...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...わたしは余計にいい張りました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...これもあなたがたは貧民よりも余計に所有しておられるに相違ない...
夏目漱石 「私の個人主義」
...遊ばせとかさんの字をモット余計に使うようにすれば...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...学校にいる時でもお互に点を余計に取ろうと思って競争する...
新渡戸稲造 「今世風の教育」
...それだと私には余計に分からないのですけど...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...奴にゃあ一桝(ひとます)がとこ余計に麦を呉(く)れてやらあな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...副食物(おかず)のお更りなら銭も取れるが飯の代を余計に貰う事も出来んといつでも愚痴(ぐち)ばかり言う...
村井弦斎 「食道楽」
...いかに無理をしてもただの一回転さえ余計に回させることはできなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かえって暗愚より少し余計に憎む...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...余計に学費をもらっているのもいたが...
柳田国男 「故郷七十年」
...実際はもっと余計に持っている者がすくなくないわけである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...余計に来る時と来ない時があった...
夢野久作 「鉄鎚」
...三匹か五匹ぐらいはチャンと余計に数えております...
夢野久作 「近世快人伝」
...そんなものほど余計に大衆的のファンを持っているのは余儀ない次第である...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...つまりその中に「解り易い」とか「面白い」とか「うまい」とか「奇抜だ」とか「眼新しい」とか言う分子が余計に含まれているからで...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
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