...合理非合理の閑葛藤(かんかっとう)を(さしはさ)むべき余地はない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかし弁解の余地はないので...
梅崎春生 「狂い凧」
...これも疑う余地はないのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...疑問の余地はないのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...今更大陸があるもないも論ずる余地はないようなものでありますが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...疑う余地はないのである...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...私利私情などというものの入り込む余地はないではないかということになる...
寺田寅彦 「学位について」
...この点について疑を容れる余地はないようだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...議論の余地はない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今さら私が蛇足をそへる余地はない...
中勘助 「能の見はじめ」
...とにかくこうした事実のあったことは疑う余地はない...
中山太郎 「屍体と民俗」
...子供らしい願望などの生まれる余地はないのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...やはり疑う余地はないだろう...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...手法が支那よりの伝来であることは疑う余地はない...
柳宗悦 「工藝の道」
...真理や価値を問題にする余地はないが...
矢部貞治 「政治学入門」
...わたくしなどが差出口をする余地はないと思います」「おきびしいことだ」大学は汗を拭いて咳(せき)をし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...議論の余地はない)孔明は表の冒頭にまずこう大正案(だいせいあん)を下していた...
吉川英治 「三国志」
...それを強(し)いる余地はない...
吉川英治 「新書太閤記」
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