...疑ふ余地はないといはなければならぬ...
芥川龍之介 「日本の女」
...外交手段を用いる余地はないのだ...
海野十三 「海底都市」
...それはその折の彼の様子で疑う余地はないのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...一言も反対する余地はないように感じた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あなたの方にはもう一度考え直して下さる余地はないんですかい?―――何とも私には理窟は云えない...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...かくして自然科学にとっては目的論の成立する余地はないのである...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...もう他人を入れる余地はない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...其限りがあるうちで人の眼につく様に此趣味を出すと云えば作者の嗜好(しこう)は判然として争うべき余地はない...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...作るという如きことも入れられる余地はないのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...そんなことはこの世で起こる余地はないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...釈明する余地はないわけだから...
久生十蘭 「肌色の月」
...妥協の余地はないと彼から暴力を買って出た気持のうちには...
本庄陸男 「石狩川」
...元来中国の原産であることは疑う余地はないが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それ故この境地には罪や醜さが入る余地はない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...戦争そのものが政治なら「外交」は存在する余地はない...
矢部貞治 「政治学入門」
...ぼくの作為の余地はない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...乱賊といわれても弁解の余地はない……...
吉川英治 「平の将門」
...これ以上に出る余地はない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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