...当時米国の公使として令名のあった森有礼氏に是非米国の婦人を細君として迎えろと勤めたというのもその人だ...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...令名を当世に挙げ富貴の生活を為すは人世の最も愉快なるものに相違ないが...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...文人画家として令名のあった奥村晴湖女史は...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そのなかでも美人中の美人として令名一世を押しつけ...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼は久しく英國駐在の帝國公使として令名あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は久しく英国駐在の帝国公使として令名あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...教場内の令名に関わるのは無論であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...長い後になってエジプトの科学や芸術の令名を追った...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...校長として令名(れいめい)を馳(は)せ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その上明敏貞淑な女社長として令名を天下に馳(は)せているのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...父は子を知り子は父を辱しめざるの令名を博した人である...
穂積陳重 「法窓夜話」
...精神病理学者として令名あるフォウブス・ウィンスロウ博士は...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...現在桑港の交通部長として令名ある Charles Goff 警部が...
牧逸馬 「土から手が」
...「権力(けんりょく)を代表せられる令名(れいめい)高き閣下(かっか)は...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...小螺化石多く出るから小螺躍び出て地を崩したというはずのところノーヅツなる奇形化石に令名をしてやられて今もその谷穴をノーヅツと称う...
南方熊楠 「十二支考」
...私は令名サクサクな東京の奥さんなのですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...我々があんなに骨を折って尋ね歩くあの令名を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...會長とか申しまして天下に令名サクサクたる阿部眞之助――この阿部老は...
吉川英治 「折々の記」
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