...私は非常によい折と思うて令兄に乞うて氏の墓所に參し...
今井邦子 「伊那紀行」
...土田の令兄がS金山の鉱業所長をしていて...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...殊に令兄は腹蔵なくいろいろなことを話してくれた...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...その令兄は、私に何日でもゆっくり滞在しろと云ってくれた...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...供養の時には製作者青圃氏と令兄青坡氏...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...可全君というのは碧梧桐君の令兄である...
高浜虚子 「子規居士と余」
...然し御令兄の御病気ではいけますまい...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...明日御令兄宅の御催し面白そうに候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...先生と先生の令兄淺野正恭中将と岡田熊次郎氏とにお伴して駿河台の主婦の友社来賓室に於て九條武子夫人と語る霊界の座談会に列した...
土井晩翠 「小桜姫物語」
...後日に至りて先生の話に聞けば取次に出でし人は先生の令兄(れいけい)にて日頃地方を旅行せらるる肖像画家なりとの事なりき...
永井荷風 「書かでもの記」
...あの農場はもとは里見さんの令兄故有島武郎氏の農場であった...
中谷宇吉郎 「小さい機縁」
...寛先生自身又その令兄達皆幼時からそれぞれ寺に養はれた事実があるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...こうした私は芹沢慎一氏――光治良氏の令兄――にひっぱられてボート部に入り...
三木清 「読書遍歴」
...令兄は信美(しんび)であらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...徳田君の令兄が頼まれて上って見ると...
柳田国男 「山の人生」
...医業を以て聞こえている前医師会理事故権藤寿三郎氏(現病院長健児氏令兄)は梅津只圓翁の係医として翁の臨終まで診察した人であるが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...林駒生氏は本伝第二回に紹介した杉山茂丸氏の末弟で、令兄とは雲泥、霄壌(しょうじょう)も啻(ただ)ならざる正直一本槍の愚直漢として、歴代総督のお気に入り、御引立を蒙っていた統監府の前技師であった...
夢野久作 「近世快人伝」
...私は令兄の文吉さんを知つてゐるが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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