...本郷の菊富士ホテルと云ふことは今宿(いまじゅく)のうちでも代(だい)のうちでも知つてゐる筈...
伊藤野枝 「書簡 武部ツタ宛」
...今宿へは今年一杯はかへれないと思ふ...
伊藤野枝 「書簡 武部ツタ宛」
...今宿屋に戻る気はしない...
梅崎春生 「幻化」
...一月十四日曇、風が寒い、二里歩く、今宿、油屋(中・二五)もう財布には一銭銅貨が二つしか残つてゐない(もつとも外に五厘銅貨十銭ばかりないこともないが)、今日からは嫌でも応でも本気で一生懸命に行乞しなければならないのである...
種田山頭火 「行乞記」
...青木松原を歩いて今宿まで...
種田山頭火 「行乞記」
...今宿へ払う金が十円ばかりある...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...一日だけ延して頂き唯今宿元へ下るところで御座います...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...何事にやと問へば今宿舎を転ずるなりといふ...
正岡子規 「従軍紀事」
...小生が只今宿酔(しゅくすい)から醒めまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...今宿(いまじゅく)から相模野(さがみの)の野路を...
吉川英治 「私本太平記」
...今宿(いまじゅく)か...
吉川英治 「私本太平記」
...道は今宿より西と南へ岐(わか)れるが...
吉川英治 「私本太平記」
...姫山の西方半里の今宿から...
吉川英治 「私本太平記」
...今宿(いまじゅく)だったか」「されば...
吉川英治 「私本太平記」
...敵は今宿を立ち出るさい...
吉川英治 「私本太平記」
...少しも早うこの船坂を去るがよい」院(いん)ノ庄(しょう)播州(ばんしゅう)今宿(いまじゅく)(姫路市の西郊)から美作路(みまさかじ)の杉坂越えまでには...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとつには、侍者(じしゃ)の行房と忠顕が、今宿からは、帝のおそばにいなかったせいもある...
吉川英治 「私本太平記」
...今宿で別れた千葉...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索