...彼は今一歩を踏み出す勇気がなかった...
...この作品は、傑作とは今一歩及ばない...
...彼は仕事が今一歩だと上司から指摘された...
...彼女の歌唱力は、プロ級にはまだ今一歩足りない...
...心地よい風が吹くものの、気温が今一歩上がらず、まだ肌寒い...
...今一歩で騒動が勃発するという報告に接した...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...父様の研究が今一歩で完成するかしないかというところで...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...もしこの男の着米が今一歩早かったならば...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...今一歩で外に出るところだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それから今一歩進んで...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...もし北寿をして今一歩を進ましめんか日本における最初の立方体画家となりしや知るべからず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...このように雪に親しむ気持を今一歩進めて...
中谷宇吉郎 「雪」
...今一歩と云う際(きわ)どい所で...
夏目漱石 「それから」
...今一歩で彼はぬすっとうの領分に入(はい)らなければならんと云う間際(まぎわ)に...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかし今一歩という所でやりそこなった...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...今一歩を進めて本人も御抜擢(ごばってき)の命を拝することあらん...
福沢諭吉 「学者安心論」
...今一歩を譲り、人生は徳義を第一として、これに兼ぬるに物理の知識をもってすれば、もって社会の良民たるに恥じず...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...今一歩を進めて、かゝる外美術品の吟者讀者に主觀の美を感得せしむる所以を問はゞ、美を主觀にありとする論いよいよ窮せむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...けれども今一歩進んでその伊奈子が腕に縒(より)をかけた計画を...
夢野久作 「鉄鎚」
...保険会社員として他の処で面会したり……今一歩進んで...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...その事実の裡面に今一歩深く首を突込んでみると豈計(あにはか)らんや...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...更に今一歩進んで...
夢野久作 「能とは何か」
...今一歩退いて別の方面から観察したら...
夢野久作 「復讐」
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