...奥から出て来た素人臭い女中に案内され...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...私の素人臭い反駁をさして貰いましょう...
大阪圭吉 「死の快走船」
...それが狒々(バブーン)のような顔をしてヨタヨタと老人臭いガニ股の歩みをしているに至っては...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...姿は西洋人臭いけれども容貌(ようぼう)はフィリッピン人か支那人のように見える若い夫人が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...西洋人臭い女は居なかろう」と云いたげな...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そのために一層老人臭い顔になりながら会釈(ゑしやく)をした...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...素人臭い心配の一点だけである...
戸坂潤 「社会時評」
...まことに素人臭いできばえである...
永井隆 「この子を残して」
...浪人臭い――ははあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしかにここは人臭い...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中に人臭いにおいでもあれば見つけ物...
中里介山 「大菩薩峠」
...何んとなく人を人臭いとも思はぬところがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人を人臭いとも思はぬ人間は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人を人臭いとも思わぬ我意が漲(みなぎ)って居るのです...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...「私は異人臭いものは真ツ平だ...
牧野信一 「蔭ひなた」
...「人臭いぞ――路上にすがたがないのに、人臭いとは、いぶかしいな? ふうむ、さては物とり追剥(おいはぎ)のたぐいでも、この杜中に隠れておるかな?」そして、杖(つえ)で、大地を、トンと突くような響きがして、「これ、物蔭にうごめいているのは、何者じゃ? 姿を見せい! この界隈に、魑魅魍魎(ちみもうりょう)を住まわせぬことにしている、このじじいに、貴さまの、異形(いぎょう)をあらわすがよい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...むうつと人臭いにほひが鼻を打つた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...そうじゃという老人臭い口調に変り...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
便利!手書き漢字入力検索