...彼女のドレスは五彩に輝いていた...
...五彩の花々が庭に咲いている...
...この水晶は五彩に輝く美しさだ...
...五彩の果物が美味しそうだね...
...祭りの出店には五彩の飾りと照明がつけられていた...
...五彩の露は一入(ひとしお)である...
泉鏡花 「婦系図」
...昨日までは金銀五彩の美くしいのを誇った書冊が目のあたりに灰となり泥となってるを見...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...まばゆい五彩の光を放つてゐるきつちり合つた二枚貝である...
太宰治 「お伽草紙」
...鳥の羽を飾った五彩赫々(かっかく)たる宝石の鏤(ちりば)められた王家の紋章が輝き...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...帰路の駒ヶ岳には虹が山腹にかかって焼土を五彩にいろどっていた...
寺田寅彦 「札幌まで」
...五彩絢爛たる島々谷の風光の美にうたれたお雪は...
中里介山 「大菩薩峠」
...今まではこの五彩(ごさい)の眩(まば)ゆいうちに身を置いて...
夏目漱石 「『東洋美術図譜』」
...五彩の輪になって踊りに踊るのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...金箔を置いたの、素木(しろき)の黒ずんだの、五彩眼も綾なる、如来、地蔵、羅漢、あらゆる限りの大小種々の仏体が、惨ましくも腕を折られ、蓮座を割られ、砕かれ、削られて、上げ汐に打ち寄せられたように、混然雑然として散乱して居ります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...去勢牛、袋詰、乾草、ジプシイ、皿小鉢、百姓女、薬味麺麭、帽子――すべてがけばけばしく、五彩燦爛として、乱脈に、うようよと累なりあひ、入り乱れて、ぱつと眼の前へ押し迫る...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...この光景を眺めると恰も水中に五彩の雪が降る如くに美しく...
牧野信一 「サンニー・サイド・ハウス」
...ハラハラと五彩の雪に降り込められて...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...大きな五彩の飾り紐の端は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...可識鳳雛毛五彩...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...五彩目を奪ふ頭飾(かみかざり)の類が陳(なら)べてある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...その五彩の色調、完全なる筆の統御と相俟って、絢爛(けんらん)であり、強健であり、鋭利である...
柳宗悦 「工藝の道」
...あの官窯(かんよう)であった清(しん)朝の五彩(ごさい)を見てもそうです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...船楼(せんろう)は五彩(さい)に塗ってあった...
吉川英治 「三国志」
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