...どうもこっちの云い分に空疎な所があるような気がして...
芥川龍之介 「兄貴のような心持」
...左近の云い分は取り上げなかった...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...それなら妙子はこの二人の云い分をどう判断しているかと云うと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これはどちらの云い分にも道理がある...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...政党の云い分が通って...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...けれども向うの云い分を肯(うけが)う気はまるでなかった...
夏目漱石 「それから」
...彼らの云い分を喋(しゃべ)りちらし...
本庄陸男 「石狩川」
...「島くんの云い分を聞こうじゃないか」「あれは僕のワイフだ」島さんは歯をくいしばった声で云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...「あにきにはあにきの云い分があるだろう...
山本周五郎 「季節のない街」
...自分のほうに云い分のあるときだけは口をきくが...
山本周五郎 「季節のない街」
...孝之助には孝之助のたちばがあり、云い分もある...
山本周五郎 「竹柏記」
...いまでは譜代(ふだい)同様な待遇と広範(こうはん)な職権を与えている者なので――平六の云い分もわかるが――裁決に困るのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...その云い分が気にかなったとみえて...
吉川英治 「新書太閤記」
...それが正しい云い分をもっているので...
吉川英治 「新書太閤記」
...一(ひと)かどの云い分があった...
吉川英治 「新書太閤記」
...――半田屋の後家の云い分を...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...おまえの云い分がたしかに適(かな)っておる...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...「云い分はありません...
吉川英治 「松のや露八」
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