...「彼は大兄 で、弟は二男だった」...
...」長男と二男が、棟が別になつてゐる裏(うら)の家(うち)から、隣りの三階建の下宿の建物の下をくゞつて出て来た...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...大商店の二男坊とかで...
豊島与志雄 「白木蓮」
...そして、その人々の代りに、上士の人々が、それらの二男が、三男が入って来たが、上役は、蔭でそっと「物の役に立たぬ」と、呟くし、下役の人々は「何んだ、あの野郎」と、軽蔑した...
直木三十五 「南国太平記」
...二男は福岡へ転任して...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...近頃その二男平馬殿を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二男の国吉は灯心売りになり...
久生十蘭 「無月物語」
...支那(しな)にいわゆる仲春会二男女一(ちゅうしゅんなんにょをかいす)という工合もあろう...
三宅花圃 「藪の鶯」
...田舎の大きい家の二男坊らしい目安があるのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...忠利の二男で出家していた宗玄が...
森鴎外 「阿部一族」
...中にも名高いのは和泉(いづみ)の中瑞雲斎(なかずゐうんさい)で、これは長男克己、二男鼎、三男建と共に入牢した...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...庄吾満之助 中老角左衛門の三男巻野主税(ちから)別家遠江守康時の五男椙村(すぎむら)半三郎 側用人半太夫の二男そのほかには「赤」とか「かんぷり」とか「ずっこ」などいうあだ名が記憶にあるが...
山本周五郎 「菊千代抄」
...陣ぞろえはできていた、左衛門氏銕をはじめその子淡路守氏経、二男三郎四郎、老臣では大高金右衛門、戸田治郎右衛門、そして騎馬徒士とも二千百余人である、和地伝四郎も人数にはいっていたし、伊緒の実家でも兄と弟がお供に召された...
山本周五郎 「日本婦道記」
...長子格之助、二男金三郎、格之助の嫁なみ女、裾のほうには妻の愛していた婢頭(はしたがしら)そよもいた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...御厩奉行の二男である丙午は...
山本周五郎 「百足ちがい」
...二男の光宗は十九歳で死んだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...大助は堀内惣左衛門の二男で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...長男と二男を大原(おほはら)の真言寺(しんごんでら)へ小僧(こぞう)に遣(や)つた...
與謝野寛 「蓬生」
...二男基盛をさし出して...
吉川英治 「随筆 新平家」
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